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ソニー、CD並みの音質で録音できるICレコーダー『ICD-SX77』を発売

2007年02月07日 19時02分更新

文● 編集部

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ソニー(株)は6日、CD並みの音質で録音できる“STHQ(ステレオハイクオリティモード)”を搭載したICレコーダーとして、メモリー容量が1GBの『ICD-SX77』と、512MBの『ICD-SX67』を3月16日に発売すると発表した。価格はオープン。編集部による予想販売価格は『ICD-SX77』が2万5000円前後、『ICD-SX67』が2万円前後。

『ICD-SX77』の写真

『ICD-SX77』

『ICD-SX67』の写真

『ICD-SX67』

ICD-SX77とICD-SX67は、2005年9月に発表した『ICD-SX66』『ICD-SX56』の後継機種。メモリー容量はICD-SX77が1GB、ICD-SX67が512MB。本体カラーはICD-SX77が“ダークシルバー”、ICD-SX67がシルバーで、メモリー容量と本体カラー以外のハードウェア仕様は同等となっている。

ステレオマイクと単一指向性マイクを搭載する“トリプルマイク”構造を採用し、左右のマイクを使ったステレオ録音と、取材/講演会/口述など録音に向いた、本体上部の単一指向性マイクを使ったモノラル録音を切り替えて使用できるステレオレコーダー。左右のマイクに、従来機種から感度が約3倍に向上したという直径10mm(従来機種は左右共に直径6mm)のものを採用したほか、録音モードに80~20000Hzで録音できる“STHQ”を追加したことで、CD並みの音質で録音できるのが特徴。録音/再生機能では、録音モード“ST(ステレオモード)”の対応周波数帯域が60~13500Hzから80~16500Hzになり、より高域に対応したほか、録音レベルを液晶ディスプレーのメーターで確認しながらマニュアルで調整できるようになり、ピッチを保ったまま再生スピードを変更できる“DPC(デジタルピッチコントロール)機能”の調整範囲が−50~+100%から−75~+200%に拡大された。USBマスストレージクラスにも対応している。

従来機種同様、録音には独自の圧縮技術“LPEC(エルペック)”を採用するほか、MP3形式のファイルをパソコンから転送すれば再生が行なえる。自動で録音レベルを調整する“AGC(Auto Gain Control)機能を使用したオート録音、200Hz以下の周波数帯域を遮断する“LCF(ローカットフィルター)”、音の有無で録音開始/一時停止を自動で行なう“デジタルV.O.R(Voice Operated Recording)”などを備える。マイク感度のHigh/Lowの切り替えも行なえる。

液晶ディスプレーは、フォルダー名やファイル名を漢字で表示できるようになったほか、バックライトも搭載した。内蔵スピーカーは直径16mmで出力が150mW。オーディオ入力として3.5mm径ステレオミニ端子(プラグインパワー対応)を備え、外部マイクを使用した録音や、外部機器からオーディオの録音が行なえる。パソコンとの接続に使用するUSBインターフェースは1.1から2.0(Hi-Speed)に高速化された。電源は従来機種と同様に単4形乾電池×2。従来機種では充電には対応していなかったが、今回から付属の単4形ニッケル水素充電池をUSBバスパワーで充電できるようになった。別売りのアダプターでも充電と電源の供給を行なえる。本体サイズは幅30.8×奥行き14.9×高さ119.3mmで、重量は約70g(電池含む)。録音時に設置面からのノイズを低減する専用スタンドが付属し、汎用の三脚に装着できるネジ穴も備えている。キャリングポーチ、USBケーブル、ステレオイヤーレシーバーが付属する。

専用のスタンドの写真

専用のスタンド

ネジ穴を使用して三脚に取り付けた例の写真

ネジ穴を使用して三脚に取り付けた例

録音したデータの取り込みやMP3ファイルの転送に使用するソフト『Digital Voice Editor Ver.3』は、LPEC形式をMP3形式へ変換できるようになったほか、米グレースノート(Gracenote)社の“CDDB”に対応して曲情報を取得できるようになった。ソフトの対応OSはWindows XP SP2以降/2000(SP4以降)、Windows XP MCE 2005 SP2以降/2004(SP2)以降。対応機種はPC/AT互換機。

付属電池での録音時間は、LPモード(80~3500Hz)で約19時間、SPモード(80~6000Hz)で約17時間、STLPモード約(80~7000Hz)で16時間30分、STモードで14時間30分、STHQモードで13時間30分、再生時間がLPモードで約28時間30分、SPモードで約27.5時間、STLPモードで約24時間30分、STモードで約23時間、STHQモードで約22時間、MP3(128kbps)で約24時間。

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