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漢検DS、漢字の日で“日本人の漢字力調査”を発表

2006年12月11日 00時00分更新

文● 編集部

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ロケットカンパニー(株)は11日、同社が開発したニンテンドーDSソフト『漢検DS』の売り上げ急増が日本人の“漢字力”(今回の調査では、漢字の読み書きの力の略称を“漢字力”としたという。)に起因しているかを調査するため、“漢検DS調べ”として“12月12日漢字の日・日本人の漢字力調査”を実施したと発表した。同調査は10~15歳400名(以下子ども)、35~40歳400名(以下大人)を対象に実施。

「ご自分の“漢字力”を知るにはどんな方法があると思いますか?」

「ご自分の“漢字力”を知るにはどんな方法があると思いますか?」

「ご自分の“漢字力”が低下した原因はなんだと思いますか?」

「ご自分の“漢字力”が低下した原因はなんだと思いますか?」

漢検DS調べ

同調査結果によると、「ここ何年かで自分の漢字力が低下したと感じている」と答えた大人が85%に達することが分かったという。また、「漢字の読み・書きどちらに自信がありますか?」という問いに対して、「書き」と回答した人が大人/子ども(大人4%、子ども2%)という結果になり、両世代ともに漢字を書くことに自信がないのが判明した。子どもの過半数以上が、「分からない漢字は両親に聞く」と考えているのに対し、大人の4人1人が「漢字を書けなくて恥を書いたシチュエーションは?」という問いに「子供など、人に聞かれてわからなかった時」と答えている。自分の漢字力を試す方法として、大人/子どもともに、1位が“漢字検定”、2位が“漢字勉強用ゲームソフト”、3位が“漢字問題集”という結果になった。

同調査で判明した漢字力の低下について、日本の漢字の歴史を紹介している『日本の漢字』の著者である早稲田大学笹原宏之助教授は、「漢字教育が、漢字についての応用力を育てるような体系的なものとして行なわれておらず、また日常生活でも、本や新聞などの紙面よりも、テレビやパソコンなど画面の上で、漢字を書いたり見たりする機会が増えたため」と分析している。

同社では、大人が漢字力の低下に危機感を感じている、子どもが漢字の学習に対して意欲的になっている、デジタル時代の漢字学習法である、といった要因が、漢字学習ゲーム『漢検DS』が発売2ヵ月で55万本(同社調べ)の売上急増につながったのではないかと分析しているという。

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