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林信行のマイクロトレンド 第2回

仕事に効く“エンタープライズWiki”

2007年02月01日 12時00分更新

文● 林信行 (ITジャーナリスト)

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コラボレーションツールとしてのWiki


 実は筆者の周囲でもlivedoor Wikiの発表の頃には、いくつかの書籍の共同執筆や、ブログ系イベントの告知および出欠表明に活用していた。

 ただし、問題もあった。Wikiは使ってみて、慣れればなんということはない。しかし、最初は非常に分かりづらく、かなりITリテラシーの高い人でも、うまく使えないことが多いのだ。

 そんな時、Web 2.0的企業の代表としてよく名が挙がる米37シグナルズ(37 Sginals)社が“Writeboard”というウェブアプリケーションを発表する。

“Writeboard”でプロジェクトを作成したところ

“Writeboard”でプロジェクトを作成したところ

上図のように、バージョン1と4の比較が行なえる

右図のように、バージョン1と4の比較が行なえる

もちろん文章の編集は、ウェブブラウザー上ででき る

もちろん文章の編集は、ウェブブラウザー上でできる

 こちらもWiki同様に、文書の共同編集やコメント付け、編集前後の書類の比較ができるのだが、見た目もシンプルできれいだし(“見た目”は心地よく作業をしたり、モチベーションを高める上で、非常に重要な要素だ)、おまけにそれまでのWikiと比べるとかなり分かりやすい。

 私の例で言えば、3~4人のブレインストーミングや、書き出したアイデアを体系的にまとめて企画書に仕上げる作業、企画書の校正──といった形で活用することが多い。ただし、今でもまだ日本語がたまに文字化けするケースがあるのだが。

 実は最近、このWriteboard以外にも、いわゆるこれまでのWikiからちょっと進化した応用製品がものすごく増えている。

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