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【PanaSpot】1kg未満の重さで標準9時間駆動のタフネス仕様な新Let'snote

Let'snote R3

2004年06月11日 00時00分更新

文● 宇野貴教

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約2年ぶりの全面モデルチェンジとなったB5サブノート『Let'snote R3』

松下電器産業のノートPC“Let'snote”シリーズは、軽快なフットワークが可能な軽さと、長時間駆動が可能なバッテリーを搭載するタフネスさが特徴で、質実剛健なモバイルユーザーに高い支持を得ているノートPCだ。そのラインナップの中に、『Let'snote R2』の後継モデルとなるB5サイズサブノート『Let'snote R3』が登場した。スペックの値を見ただけでは単なるマイナーチェンジに見えるかもしれないが、初代モデル以来約2年ぶりに本体デザインやバッテリーの設計が変更され、スペック表には現れない部分において大幅なパワーアップが施された意欲的な新モデルとなっている。


松下ならではの徹底したこだわり
標準バッテリーで9時間動作を実現


左が従来モデル、右がR3のバッテリー。容量は1.5倍になり、バッテリー駆動時間は5時間から9時間に延びている

今回のモデルチェンジでもっとも改良が加えられた部分はバッテリーである。前モデルまでのバッテリーは、4セルのリチウムイオンバッテリーを用いていたが、この新モデルでは6セルのリチウムイオンバッテリーとなり、一気に大容量化した。これだけではどれだけ増えたのかいまひとつピンとこないが、7.2Ahという標準バッテリーに記載されている容量数値を見るとその凄さがわかる。通常の4セルバッテリーだと、タフなノートパソコンに装着されているものでもたいがい4.5Ah前後だ。つまり、本機は標準的なモバイルノートの倍近い容量を持つバッテリーを搭載していることになるわけだ。バッテリー駆動時間の公称値も前モデルの5時間から9時間へパワーアップしていることからも、このバッテリーの凄さがわかるだろう。

写真下はシリーズ初代モデル『Let'snote PRO R1』、上はR3。液晶ディスプレーのサイズは変わらないが、幅は今回のモデルのほうが短くなっている

しかし、バッテリーの容量を増やすとバッテリー自体の重さも増えてしまうが、本体重量は約990gと前モデルと変化がない。これは筐体のシェイプアップにより、バッテリーの重量増をカバーしているためだ。軽量化のための変更点は

  1. 底面積を前モデルより4.5%ほど削減
  2. 液晶パネルフレームを薄型化し45gほど軽量化
  3. 筐体キャビネットの肉薄化
  4. ヒートシンク素材変更などによる内部パーツの軽量化

などとなっており、これに伴い本体サイズは幅が11mmほど短く、高さが4.4mmほど増えている。このように、地味ながらも効果的な変更を随所に施すことにより、1kgを切る重さで標準バッテリーのみで9時間駆動という驚異的なモバイル性能を実現しているのだ。

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