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対応デバイス出荷数10億台を達成! Bluetooth SIGが説明会を開催

2006年12月08日 00時00分更新

文● アスキービジネス編集部

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無線通信技術「Bluetooth」の業界団体Bluetooth SIGは、エグゼクティブ・ディレクターのマイケル・フォーリー氏来日に合わせて、記者説明会を開催し、対応デバイスの出荷数が10億台に達したことや今後の活動方針などを紹介した。

対応デバイスの出荷が10億台に達したBluetooth

 Bluetoothは、比較的近距離(約10m)にある電子機器どうしでデータの通信を行なうための規格だ。最近では、携帯電話、パソコン、PDAなどを中心にさまざまな機器にBluetoothの通信機能が組み込まれるようになってきている。Bluetoothの開発と普及を促進するBluetooth SIG(Special Interest Group)では、エグゼクティブディレクターのマイケル・フォーリー氏の来日に合わせて、都内で記者説明会を開催し、Bluetoothの現況や今後の活動方針を紹介した。

Bluetooth SIGエグゼクティブディレクター マイケル・フォーリー氏

Bluetooth SIGエグゼクティブディレクター マイケル・フォーリー氏

 フォーリー氏は2005年から2006年にかけてBluetooth市場が急速に広がっていることを指摘、Bluetooth対応機器の出荷台数がが2005年には3億2800万台、2006年には6億2500万台(予想)まで増加し、2006年11月には通算の出荷台数が10億台に達したことを発表した。現在、Bluetoothは携帯電話のヘッドセットを中心に、携帯音楽プレーヤー、プリンター、PDAなどで用いられている。今後は、ビデオのストリーミングなどにも用途が広がっていくことが期待されており、UWB(Ultra Wide Band)の管理を行なっているWiMedia Allianceと協力体制で規格の統合が進められる予定だ。

Bluetooth対応機器出荷数10億台を報じる各国のメディア

Bluetooth対応機器出荷数10億台を報じる各国のメディア

 また、より低消費電力のデバイス開発も進められており、「心拍モニター」などの応用が検討されている。Bluetooth内蔵の心拍モニターで取得したデータは、ネットワークを介して病院に送られ、患者は自宅にいながらにしてモニタリングを受けるといったことが可能になる。

さまざまなBluetooth対応機器(画面クリックで拡大)

さまざまなBluetooth対応機器(画面クリックで拡大)

さまざまなBluetooth対応機器(画面クリックで拡大)

Web上の情報をスムースにやり取りする「TransSend」

 続いてWeb上の情報をスムースにやり取りするための仕組み「TransSend」が紹介された。TransSendを使うことで、PC上のWebブラウザで表示されている情報を、簡単に携帯電話やPDAに送ることができるようになる。TransSendに対応したWebページにはアイコンが表示され、それをクリックすることで、規格化されたテキストや画像の情報をBluetoothを介して取得できるようになる。現在では、PC上のWebブラウザでこれから訪問する会社やお店の情報を確認したら、それを紙に印刷して持ち歩いたりしているが、TransSendならばその必要もなくなる。

 フォーリー氏は、Bluetoothのビジネスにおいて今後、アジア太平洋地域の重要性が増してくることを指摘し、アジア太平洋地域および日本担当マーケティング・ディレクターのリンダ・ホー氏、日本担当のテクニカル・マーケティング・マネージャ 本保(ほんぽ)孝治氏が紹介された。

Bluetooth SIGアジア太平洋地域および日本担当マーケティング・ディレクター リンダ・ホー氏

Bluetooth SIGアジア太平洋地域および日本担当マーケティング・ディレクター リンダ・ホー氏

■関連サイト
Bluetooth SIG
http://www.bluetooth.com/
WiMedia Alliance
http://www.wimedia.org/

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