マイクロソフトは2007年1月1日から、クライアントOSの導入支援ツール「Microsoft Desktop Optimization Pack for Software Assuarance」(以下、MDOP)を提供すると発表した。
既存アプリケーションの互換性保持を支援
「Windows Vistaの企業普及率が50%を超えるまでに3年半かかった。Vistaではこれを1年半にしたい。MDOPはそのために提供するツールの1つだ」
発表会の冒頭で登壇したマイクロソフト株式会社 Windows本部ビジネスWindows製品部 シニアマネージャの中川 哲氏はこのように語った。マイクロソフトでは、企業における新しいクライアントOSの導入時の問題点として、導入のコストと並ぶものとして、既存アプリケーションの互換性を挙げている。
MDOPはソフトウェアアシュアランスユーザー向けを対象にした、アプリケーションの互換性の維持を解決するための管理ツールパックで、以下の4つからなる。
Microsoft SoftGrid | アプリケーションを仮想化し、クライアント上でアプリケーションをインストールすることなく実行できるツール。仮想化したアプリケーションには、レジストリやDLLも包括され、1クライアント上で異なるバージョンの同一アプリケーションを複数動作させることもできる。 |
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Microsoft Asset Inventory Service | クライアント上で稼動するすべてのプログラムの状態を把握し、インベントリ管理を可能にする。 |
Microsoft Advanced Group Policy Management | グループポリシーを強化するツール。 |
Microsoft Diagnostic and Recovery Toolset | クライアント上で発生したトラブルの原因究明や紛失データの復旧、故障解析による可動停止の予測などを行なう。 |
MDOPのソフトウェアの中核をなすツールとして、2007年1月1日にMicrosoft SoftGridが1ライセンスあたり1200円/年でリリースされ、ほかの3つのツールのリリース予定は2007年5月を予定している。なお、当初リリースされるSoftGridは日本語環境での動作は保証されるものの英語版で、対応OSはWindowsXPとなっている。日本語版やWindowsVista対応版は2007年第3四半期移行の予定だ。
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- マイクロソフト
- http://www.microsoft.com/japan/