秋葉原電気街振興会は、本日から24日までの間、「AKIBAX 2006 powered by Windows Vista Ultimate」を秋葉原UDX AKIBA_SQUAREで開催する。5年ぶりの開催となる今年のAKIBAXはマイクロソフトが特別協賛し、来年1月30日に一般向けの出荷が開始される「Windows Vista」や対応製品が展示される。
5年ぶりの開催となるAKIBAX
「今、業界で旬なのは間違いなくWindows Vista。Vistaは21世紀に入って最初の大型商品になるだろう。それを世界で最もコアなユーザー、アーリーアダプタが集まる秋葉原できっちり紹介したい」
AKIBAXを主催する秋葉原電気街振興会の副会長を務める九十九電機代表取締役社長の鈴木淳一氏は開会セレモニーでこう語った。
AKIBAXは、JR秋葉原駅前のスペースで1997年から2001年まで毎年開催されていた。だが、駅前スペースの再開発に伴い、一時中断。今回、新たに完成した秋葉原UDXビルに会場を移して、マイクロソフトが特別協賛するイベントとして5年ぶりに開催されることになった。
鈴木氏に続いて登壇したマイクロソフトのパーソナルシステム事業部執行役事業部長である五十嵐章氏は、「世界有数のコアなユーザーが集まる街、最先端のテクノロジーの街に一番最初に紹介するのにふさわしいと考え、Vistaの最上位であるUltimateの名をイベントに冠させていただいた。ぜひ先進のテクノロジーを欲するユーザーに新しい時代のPCの価値を体験してほしい」と挨拶。
また、パートナーを代表して登壇したソフトバンクBBのコマース&サービス統括担当である溝口泰雄氏は、「今回の展示会場を見てひさびさにわくわくしている。PCを使いやすくする、マネジメントする、ユーザーフレンドリーな環境を提供するキーがOS。新しいOSが出たときに新しいコンセプトのアプリケーションも出てくると期待している」と述べ、「業界全体でVistaを盛り上げて行きたい」と意気込んだ。
販売店からはOffice 2007にも期待感
セレモニーの後、会場内ではマイクロソフトによるプレス向けのセッションが開催された。
マイクロソフトのWindows本部長のジェイ・ジェイミソン氏は、「世界的にも高度な日本のデジタルライフスタイルのもっとも大きな原動力は、コアなパワーユーザー。Vistaはパワーユーザーに支持してもらえると思うし、そうした方に向いているのがVista Ultimateだ」とアピール。
また、五十嵐氏は「買い控えを押さえ、年末商戦をきっちり売りながら、1月のVista発売へ向けた準備に取り組んできた。この2カ月で全国2500人の販売員に対面での説明を終え、5000人以上に自習キットも配布している」と発売へ向けた取り組みについて説明。
「WindowsとOfficeの同時発表は実に11年ぶりのこと。販売店から特にOfficeの評判がよく、“これは売れる。いますぐ売りたい”との声が寄せられている」「“2007年はいい年だったね”ではなく、“2007年からPCの環境が変わったよね”といわれるようにしたい」と期待を込めた。
なお、その後の報道陣との質疑応答では、「発売日の深夜に販売イベントを開催するか」との質問が飛び出した。これに対して、「マイクロソフトが主催して行なう予定はない」(五十嵐氏)と説明。ただし、「販売店が独自に企画はしているようなので、マイクロソフトとしてはそれをサポートしたい」と話した。
AKIBAXは、24日まで、東京・秋葉原のUDXビルで開催中。会場では、実際にWindows Vistaの製品版を試すことができるほか、周辺機器などのハードウェアを中心としたパートナー各社のVista対応製品が展示されている。
- ■関連サイト
- 秋葉原ホームページ
- http://www.akiba.or.jp/
- マイクロソフト
- http://www.microsoft.com/japan/