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【Macworld 2007 Vol.11】

1製品でMacとWinの両環境に対応!! インテゴの最新セキュリティーソフト

2007年01月13日 00時00分更新

文● ITジャーナリスト 林信行

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仏インテゴ(Intego)社は9日、世界でも初の“デュアル・プロテクション”対応の製品2種類、『ウィルスバリアー X4』と『インターネットセキュリティーバリアー X4』を発表した。

BitDefender

1本のソフトでMac/Windowsの両環境に対応。写真はParallels Desktop上のWindows XPにて、『BitDefender』を動作させたところ

最新のインテルMacが登場して以来、『Parallels Desktop』や『VMware』といった仮想マシンソフトを使って、1台のMacでMac OS XとWindowsの2つの環境を利用するユーザーも増えている。

デュアル・プロテクションとは、このMac OS XとWindows環境を同時に保護する機能のこと。これまであまりウィルスなどの脅威にさらされてこなかったMacユーザーだが、デュアルOS環境に移行することで、セキュリティーの意識が急速に高まっている。

だが、Mac環境とWindows環境にそれぞれウィルス保護やインターネットセキュリティーのソフトを用意してインストールしようとすると2倍のコストがかかってしまう。

インテゴは従来の製品とたった10ドル(約1200円)の違いで、両方の環境のプロテクションを提供するという。今回、Windows環境のプロテクションをするにあたってインテゴ社は米国のWindows雑誌で評価が高く、数々の賞も受賞しているルーマニアのビットディフェンダー(BitDefender、SOFTWIN社の事業部の1つ)と手を組んだ。


ローランさん

インテゴCEOのローラン・マルトー氏

インテゴのCEO、ローラン・マルトー氏は、パートナー探しの苦労をこう語る。

「何十というウィルス保護ソフトの会社に連絡をしました。しかし、状況を説明するだけでも大変な手間がかかりました。5分くらい一生懸命説明しても、事情が飲み込めず『われわれはMac用のウィルス保護ソフトは出していない』と電話を切ってしまう相手もいました。ParallelsやVMwareを使う一般ユーザーも、おそらく同じ思いをすることでしょう」

また、マルトー氏は「われわれが目指したのは、仮想化マシンソフトによるこうした複雑な事情を取り払い、1つの製品、1つの会社を通して、Macのすべての面についてサポートできる体制を用意することです」ともコメントした。

今後のバージョンアップでは、1つのインストーラーでMac版とWindows版の保護ソフトを同時インストールできるようにすることも考えているという。

「われわれはMac市場のトレンドに敏感な会社で、Macに新しい変化がある時、真っ先に対応できる会社でありたいと思っています。インテルMacの発売後、数あるセキュリティーソフトの中で真っ先にUniversalアプリケーション対応を果たしたのもわれわれの製品でした。それと同様に、最近の仮想化技術の流行というトレンドに対しても、真っ先に対応することが重要だと考えました」

今後もインテゴはMac市場にフォーカスして、製品を投入して行くようだ。ローラン氏は、「この製品の投入によってWindows市場に参入するといった誤解はしないでください。われわれは創業以来、今も常にMac向けのソリューションプロバイダーであり続けます」と力強く語ってくれた。

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