サン・マイクロシステムズ(株)は21日、ノートパソコン型のシンクライアント『Sun Ray 2N Virtual Display Client』を2007年1月下旬に発売すると発表した。価格は16万2000円(税別)。出荷時期は2月下旬を予定している。
『Sun Ray 2N Virtual Display Client』
『Sun Ray 2N Virtual Display Client』は、サンのシンクライアントとしては初めてノート型を採用したのが特徴。同製品は、収納や移動が簡単でスペースをとらないノート型への要望に応えて開発したものだという。また最大消費電力を36Wに抑えており、同社は『Sun Ray 2N Virtual Display Client』を利用したシンクライアントシステムを、企業の電力消費量を削減する手段としても提案していくとしている。
CPUに米Raza Microelectronics(RMI)社のAlchemy Au1550、メインメモリーは32MBを搭載し、ストレージは搭載しない。ディスプレーは12.1インチTFT液晶パネル(解像度1024×768画素/約1677万色表示)を搭載する。通信機能は10/100BASE-TX準拠のFast EthernetおよびIEEE 802.11b/g準拠の無線LAN、インターフェースはUSB 1.1×3、アナログRGB(ミニD-Sub15ピン)、スマートカードリーダー(ISO 7816準拠)を装備しており、ICカードによるユーザー認証が可能。
本体サイズは幅320×奥行き242×高さ28mm、重量は約1.64kg。電源は内蔵リチウムイオンバッテリーまたはACアダプター(AC100V～240V)を利用する。バッテリー駆動時間は非公開。
利用するにはクライアント管理用のサーバーソフト『Sun Ray Software 4』をインストールしたサーバーが必要で、これによりクライアントでデスクトップ環境やアプリケーションソフトを利用できる。
『Sun Ray Software 4』の対応OSは、Solaris 8/9/10(SPARC版)、Trusted Solaris 8 PSR3以降(SPARC版)、Solaris 10以降(x86版)、Red Hat Enterprise Linux Advanced Server 4 update 3(32/64bit)、SUSE Linux Enterprise Server 9 Service Pack 3 on x86(32/64bit)、Red Hat Enterprise Linux Advanced Server 3(32bit)、SUSE Linux Enterprise Server 8 Service Pack 3 on x86(32bit)、Windows 2000 Server、Windows Sever 2003、Windows XP Professional。
