家電量販店関係者に「家電の最新トレンドまたは今年流行しそうと思われる製品や製品カテゴリー」をアンケートした結果、多くの票を集めるに至った家電製品を3製品選出しました。
Apple
iPad Pro (M4)
<編集部コメント>
ペン入力対応のタブレット。この分野での事実上の標準機器という立ち位置は、長らくアップルの「iPad」シリーズが独占しています。自社開発の本体とPencilなどの周辺機器、さらにOS開発も自社というシナジー効果で、独自のエコシステムを強固に構築。ライバルのAndroid OS機にも意欲的なタブレットが登場していますが、サードパーティーアプリの開発面では単独機器という強みを存分に発揮。5月登場の最上位「Pro」シリーズは、なんとノートPCのMacBookに先駆けて最新SoC「M4」をいち早く搭載し薄型軽量化。画像編集や映像制作といったプロ用途だけでなく、ビジネス文書の修正指示入れなどにも活躍します。Proシリーズのみが搭載するLiDARは、撮影物をスキャンして3Dデータ化可能。汎用タブレット市場を開拓したiPadシリーズがシェアを独占し、特定分野以外では他の追従を許さないという構図は今後も続きそうです。
パナソニック
セパレート型コードレススティック掃除機
MC-NX700K
<編集部コメント>
ロボット掃除機では自動ゴミ収集機能はもはや当たり前。掃除するたびにダストボックスのお手入れをする面倒さを解決し、ロボット掃除機ならではの「機械任せ」をより進化させました。一方で、今やスティック掃除機の大半を占めるサイクロン型も、ダストボックスのお手入れの面倒さに不満を持つユーザーが多いのが現状。それゆえ近年では、紙パック式スティック掃除機の人気が上昇しているところです。スティック掃除機のメンテナンスフリーをさらに進化させたのがパナソニック。国内で初めてスティック掃除機にクリーンドックを搭載し、掃除機本体のダストボックスのお手入れを不要にするとともに、吸引力の持続も実現しました。本機はその最新モデル。現在、同様の仕組みはパナソニックのほかにはシャーク1社のみですが、今後はロボット掃除機同様、クリーンドック式が増えるものと予想されます。
サンコー
お風呂あがり全身爽快乗れる扇風機
のれせん
<編集部コメント>
日本の夏は年々暑くなるばかり。生命を守るためにエアコンは必須となっていますが、一方で電気料金が値上がりし、家計に大きな影響をもたらしています。そのような背景の下で現在、消費電力量の低い扇風機が見直されています。DCモーターを使った静音モデルほか、ネイチャーテクノロジーを駆使した羽根が生み出す優しい風、センサーが人を検知して追いかけるなど、メーカー各社は工夫を凝らしたモデルを続々と市場投入しているところ。サンコーの「のれせん」は名前のとおり乗れる扇風機。体重計のように上になり、風呂上がりの火照ったからだを足元から冷ますという今までにない新発想の扇風機です。ドライヤーをかける時にも涼しくてよいと話題になっており、今後、他社が追随するか注目です。