アワード概要
総評
『推し家電大賞』を今年も開催することができました。われわれメディアと、家電量販店7法人403名のスタッフがコラボレーションした企画です。2020年に始まった本企画は、コロナ禍によって外出が制限される中、メディアとして何ができるかを模索する過程で生まれました。2022年は長く続いたコロナ禍の出口も見えてきましたが、その一方で製品の供給不足、物価高騰、円安など、市場が抱える新しい課題も増えてきています。一方で、家電の人気は総じて高く、節電や省エネといったキーワードに呼応する形で、消費者が何を求めているかが明確になってきていると感じています。
例えば、エアコン1位のダイキンの製品は排気換気のできる機種で、コロナ禍で家庭の換気が推奨される中、売れているモデルとなります。
電子レンジは3機種ともにIoT対応で、毎日のレシピ決めに悩んでいる人に、ネットを通じたレシピの提案、レシピの追加をしてくれる便利機能を備えています。発売前から話題を集めている機種を推す声も多くありました。
冷蔵庫についても、1位のパナソニック製品は、在宅時間が増えたことで増加した食材の取り出しやすさが評価された形です。2位の日立は生鮮食品、野菜の鮮度長持ちが評価。その他キッチン家電部門では、自動調理鍋と食器洗い乾燥機がランクイン。どちらも、コロナ禍で増えた家事を省力化できるとして販売が伸びたジャンルです。
テレビについては、高画質をうたうプレミアムモデルで、量子ドット採用の液晶モデルが多くラインアップされました。
本アワードでは、白物、黒物を問わず、昨年に引き続き素晴らしい製品がラインアップされています。可能な方は店頭に足を運び、各社の推し家電を体験・実感していただければと思います。