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ASCII Power Review 第50回

CPUも3DグラフィックスもUSBも最先端になってしまいました

Surface Pro 7 実機レビュー = 「Ice Lake」を搭載して「中」も「外」も超高速化していた!!

2019年11月20日 12時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● PowerReview軍団

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 Surfaceシリーズと言えばキーボードカバー式2in1PCの元祖であり、マイクロソフトが作っていることからノートPCのリファレンスモデル的な存在でもある。しかしデザインが当初から完成されていたからか、インターフェースについては保守的で、2018年に発売された「Surface Pro 6」までUSB Type-A端子が採用され続けてきた。

 10月17日に発表、10月23日に発売された「Surface Pro 7」は、ついにと言うべきか、ようやくと言うべきかUSB Type-C端子を採用したことで、インターフェースの使い勝手が大幅に刷新された画期的なモデルだ。そこで今回は特にインターフェース回りの使い勝手にスポットを当てて、実機レビューをお届けしよう。

マイクロソフト「Surface Pro 7」10万9780円~

待望の次世代「10nm」
第10世代コアの「IceLake」を採用

 Surface Pro 7はキーボードカバー「Type Cover」を標準アクセサリーとして用意した2 in 1 PC。Surface ProシリーズはSurface Pro 3以降Type Coverの端子の互換性を保っているので、従来のType Coverをそのまま流用することが可能だ。

 モデルは、プロセッサー(Core i3-1005G1/Core i5-1035G4/Core i7-1065G7)、メモリー(4GB/8GB/16GB)、ストレージ(128GB/256GB/512GB/1TB)、カラー(プラチナ/ブラック)などの組み合わせが用意されている。ただし下記のとおり、すべての組み合わせが用意されているわけではない点には留意してほしい。

●直販サイトで用意されている仕様
・Core i3/4GBメモリー/128GBストレージ(10万9780円)
・Core i5/8GBメモリー/128GBストレージ(13万1780円)
・Core i5/8GBメモリー/256GBストレージ(15万3780円)※
・Core i5/16GBメモリー/256GBストレージ(19万3380円)
・Core i7/16GBメモリー/256GBストレージ(20万4380円)※
・Core i7/16GBメモリー/512GBストレージ(24万7280円)※
・Core i7/16GBメモリー/1TBストレージ(29万5680円)
(価格は税込み、※印はブラックも用意されている構成)

 なおSurface Pro 7には一般消費者向けモデルと法人向けモデルが用意されており、一般消費者向けモデルには「Office Home and Business 2019」が同梱されている。サブスクリプションの「Office 365 Solo」をすでに契約しているユーザー向けに、Office非搭載モデルも用意してほしいところだ。

「Office 365 Solo」を同時購入する場合には初年度6372円の割引が用意されているが、既存ユーザーに対して割引は適用されない

Mini DisplayPortの代わりに
USB Type-Cを実装

 Surface Pro 7のサイズ/重量は292×201×8.5mm/Core i3、Core i5:775g、Core i7:790g。Surface Pro 6が292×201×8.5mm/ Core i5:770g、Core i7:784gだったので、サイズは変わらず重量がわずかに増えたことになる。

 インターフェースは、USB Type-C×1、USB Type-A×1、3.5mmヘッドフォンジャック、Surface Connectポート×1、Surfaceタイプカバーポート、microSDXCカードリーダー。Surface Pro 6に搭載されていたMini DisplayPortの代わりにUSB Type-Cが採用されたわけだ。

 もうひとつの大きな変更点はWi-Fi 6(11ax)に対応したこと。下り最大10Gbpsの通信サービスを契約し、11ax対応無線LANルーターを導入すれば、より高速にインターネットサービスを利用可能だ。またBluetoothが4.1から5.0にアップグレードされている。

 このほかのスペックは基本的に変わらない。画面は12.3インチの液晶ディスプレー(2736×1824ドット、267ppi、3:2、10点マルチタッチ対応)。前面には500万画素のカメラとWindows Hello対応赤外線カメラ、背面にはオートフォーカスに対応した800万画素のカメラを搭載。サウンド機能としてはDolby Audio Premium搭載1.6Wステレオスピーカーとデュアルマイクが採用されている。

 ハードウェア的な進化点を総括すると、USB Type-Cを採用したことによるインターフェースの使い勝手向上に尽きる。

画面は12.3インチの液晶ディスプレー(2736×1824ドット、267ppi、3:2、10点マルチタッチ対応)。ディスプレー上部には500万画素のカメラ、Windows Hello対応赤外線カメラ、デュアルマイクが内蔵されている

本体背面にはオートフォーカスを内蔵した800万画素のカメラを搭載

キックスタンドを開いた内側にはシリアルナンバーや認証情報が刻印されている。左下にあるのはmicroSDXCカードリーダーだ

本体上面(上)には電源ボタンとボリュームボタン、本体下面には(下)にはSurfaceタイプカバーポートが配置されている

本体右側面(上)にはUSB Type-C×1、USB Type-A×1、Surface Connectポート×1、本体左側面(下)には3.5mmヘッドフォンジャックが配置されている

「Signatureタイプカバー」(2万1340円)と「Microsoft Surface Pen」(1万2980円)は別売り。Surface Pro 7のパッケージには、本体、ACアダプター、電源ケーブル、説明書類(クイックスタートガイド、安全性および保証に関する書類)、Office Home and Business 2019初回インストール用プロダクトキーが同梱されている

日本で販売されている「Signatureタイプカバー」は日本語仕様のみ。キーピッチは実測19mm前後だ

本体だけの実測重量は771.5g

「Signatureタイプカバー」と本体を合わせた実測重量は1078g

ACアダプターと電源ケーブルの実測重量は278g

キックスタンドを最大まで開くと実測7度で設置可能だ

借用機には「Windows 10 Home 64ビット バージョン1903」がプリインストールされていた。ただしネットワークに接続するとオプションの更新プログラムとして「バージョン1909」が適用できる(11月15日時点)。ちなみに本記事のベンチマークはバージョン1909適用後に実施した

USB Type-Cの速度を計測
USB 3.1 Gen 2 速かった~

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