1瓶2000円、3000円という価格で購入できる日本酒も多い中、1万円を超える高級な日本酒が支持を受けたことは、同社のこだわりと味の良さが消費者に響いたことを意味しているだろう。日本在住者では唯一マスター・オブ・ワインの資格を保持する大橋健一氏がその味わいを監修しており、SNSなどで情報を探すと、こだわりの割烹や飲食店が入荷している様子もヒットする。
同社はその味わいについて、「松竹梅ブランドがめざし続けてきた、食中酒として飲みごたえがあり、飲み飽きしないおいしさ」と表現する。米の旨みが感じられる厚みのある味わいと、華やかさから始まる複雑な香りに特徴があるといい、ひと口飲めば、同社の醸造技術とこだわりが感じられるはずだ。
大手酒蔵の意欲作、ぜひとも入手して楽しんでみてほしい。
※もろみを袋の中に入れて吊るし、自重で自然に滴り落ちる雫のみを集める製法。集められる量が少なくなるため価格が上がるが、圧力をかけないので雑味が極めて少なくなる。