省スペースにPCを設置したいときに最有力候補となるのが、ディスプレー一体型デスクトップPCだ。
ディスプレーとほとんど変わらないボディーのなかにPCが内蔵されているので、コンパクトに設置が可能。またケーブルも最小限で済むので、背面もスッキリである。部屋を移動するのもお手軽だ。
というわけで今回は、富士通クライアントコンピューティング（FCCL）から2023年11月にリリースされた23.8型ディスプレー一体型デスクトップPC「ESPRIMO FH77/H3」の実機レビューをお届けしよう。
富士通クライアントコンピューティング「ESPRIMO FH77/H3」富士通WEB MART価格23万6280円
「ESPRIMO FH77/H3」はOSに「Windows 11 Home」、CPUに第12世代（Alder Lake）の「Core i7-1270P」を採用。
メモリーは16GB、ストレージは512GB（Gen4）を搭載している。ディスプレーは23.8型フルHD液晶（1920×1080ドット、低反射）だ。
なお「ESPRIMO FH77/H3」のほかにも、カタログモデルに「AMD Ryzen 5 7530U」搭載機が用意。富士通WEB MART
カスタムメイドモデルでは「Core i5-1240P」も選択可能。また、WQHD液晶（2560×1440ドット）モデルも存在する。他モデルの構成については、富士通WEB MART
で確認してほしい。
本体はご覧のとおり、剛性の高い二又のスタンドで据え付けられている。その下にはキーボードを収納するのにもってこいなスペースが空いている
「ESPRIMO FH77/H3」の売りのひとつが豊富な入出力端子。インターフェースは、USB 3.2 Gen2 Type-C×1、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI入力×1、HDMI出力×1、有線LAN（2.5GBASE-T）×1、SDメモリーカードスロット×1、3.5mmコンボジャック×1が用意。多くの周辺機器を直接接続可能だ。
またHDMIの入力端子、出力端子が用意されているのもポイント。DVDレコーダーを接続すればテレビ番組を見られるし、ゲーム機やストリーミングデバイスもつなげられる。画面1台で、PC、ゲームまたはストリーミングコンテンツとさまざまな用途をカバーできるのだ。
本体背面はケーブルなしでスッキリ
背面には電源端子、有線LAN（2.5GBASE-T）、HDMI入力、HDMI出力、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、CONNECTボタンを用意
左側面には輝度調節、音量調節、SDメモリーカードスロット、USB 3.2 Gen2 Type-Cを装備
「ESPRIMO FH77/H3」で使い勝手を重視した機構が「収納フロントアクセス」だ。左下底面をプッシュすると、3.5mmコンボジャック×1とUSB 3.2 Gen1 Type-A×1が現われる。背面に手を伸ばさなくても、ヘッドフォンやUSBメモリーを手軽に脱着できるのは本当に便利だ。
「収納フロントアクセス」はプッシュイン・プッシュアウト方式。必要なときだけ展開できるので、スマートなデザインが崩れない
まだまだ重宝する装備がDVDスーパーマルチドライブ。レンタルビデオ店で借りたDVDソフトを再生できるし、DVD±R DL（2層）書き込み対応なのでちょっとしたデータを光学メディアに焼いて、渡せる。音楽CDをMP3化するのにも重宝するぞ。
光学ドライブは右側面に装備。上位モデルはBDXL対応Blu-ray Discドライブを搭載している
「ESPRIMO FH77/H3」には調整機構が用意されており、ディスプレーの垂直角度を変更可能。座高の高さや照明の位置に合わせて、画面の角度を変えられるわけだ。水平回転については本体ごと回転させればいいので、実用上十分な調整機能を備えている。
垂直角度を調整するためのヒンジの剛性は高い
そして嬉しい装備がワイヤレスキーボードとワイヤレスマウス。ケーブルレスなので机の上がスッキリするし、離れた場所からでも操作可能。FCCL製の入力デバイスなので、打鍵感、クリック感も心地いい。単品で販売してほしいと思えるほどの品質だ。
ワイヤレスキーボードのキーピッチは約19mm、キーストロークは約3mm。104キーのJIS配列準拠で、文字キーはすべて等幅。快適に長文入力できるキーボードだ
ACアダプターの型番は「A13-090P2A」。仕様は入力100-240V～1.5A、出力19V 4.74A、容量90W
富士通WEB MARTの「ESPRIMO FH77/H3
」は、ノートPC向けのPプロセッサーを採用することで、544×189×395～398mmという薄型のスタイリッシュボディーを実現。
またHDMI入力端子も含んだ豊富なインターフェースも使い勝手がいい。23.8型クラスの大画面ディスプレーを備えたPCを省スペースに設置したいという用途にはピッタリなモデルだ。
次回は本製品の気になるパフォーマンスをチェックしていこう。
| ESPRIMO FH77/H3の主なスペック | |
|---|---|
| ディスプレー | 23.8型フルHD（1920×1080ドット、低反射） |
| CPU | 「Core i7-1260P」（12コア［4P＋8E］、16スレッド、最大4.70GHz、28W） |
| グラフィックス | Intel Iris Xe Graphics（1.40GHz）(CPU内蔵） |
| メモリー | 16GB（DDR4-3200）/最大32GB |
| ストレージ | 約512GB（PCIe Gen4 x4接続SSD） |
| 内蔵ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
| インターフェース | USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI入力、HDMI出力、有線LAN（2.5GBASE-T）、SDメモリーカードスロット、3.5mmコンボジャック |
| 通信規格 | Wi-Fi 6E（2.4Gbps）、Bluetooth v5.3 |
| 内蔵カメラ | HD Webウェブカメラ（92万画素、プライバシーカメラシャッター付き、Windows Hello対応） |
| サイズ／重量 | 544×189×395～398mm/約6.2kg |
| OS | Windows 11 Home |
| Office | Microsoft Office Home and Business 2021 |
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