DEEPCOOLの「ASSASSIN IV」を搭載

14世代Core i9は空冷クーラーで冷やせるの!? RTX 4090で最強クラスの空冷ゲーミングPCを試す

文●宮里圭介 編集●八尋/ASCII

提供: インバースネット

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マザーボードがほとんど見えない!?
一風変わったユニークな内部

 CPUにCore i9-14900KF、GPUにGeForce RTX 4090を採用しているというのが、このパソコンの最大の特徴。どちらも最高クラスの性能をもつものとなるだけに、高性能PCがほしいと考えている人にとって、まさに垂涎の構成だ。

Core i9-14900KFとGeForce RTX 4090を搭載

 もちろん、どちらも性能が高いぶん発熱も大きい。これを冷やすため、大型のクーラーが搭載されているのだが……とりあえず内部の写真を見てもらおう。

マザーボードが隠れるほど、クーラーが大きい

 ケース内後方上部にある黒い大きな箱が、CPUクーラーとなる「ASSASSIN IV」。10人中8人くらいは、思わず「でかっ」と声に出してしまうくらいの大きさだ。

 製品スペックを見ると、サイズは144×147×164mm。親指と人差し指を軽く開いたときの長さが大体150mmくらいなので、指を使って立方体を想像してもらえれば、サイズ感がわかってもらえるだろう。

 もちろん意味もなく大きいのではなく、7本のヒートパイプ、大型ヒートシンク、140mmファンを採用するなど、冷却性能を高めた結果のサイズだ。どのくらい冷えるのかは、後ほど試してみよう。

 空冷クーラーで困るのは、CPUから出た熱をケース内にしか放出できないこと。時間が経つとケース内温度が上昇し、それにつれ冷却性能が落ちてきてしまう。このため、ケースファンの役割が非常に重要となる。

 この点も考慮されており、CPUクーラーのすぐ後ろにケースファンが配置されている。こうすることで、CPUクーラーから出た熱風を素早くケース外へと排出可能。これにより、ケース内温度の上昇を抑え、冷却性能を高く維持できるようになっている。

CPUクーラーのすぐ後ろにケースファンを配置

 また、天面はパンチ穴のあるメッシュとなっており、上部に熱が溜まらないようになっているのもポイントだ。ファンで強制排気するだけでなく、熱気を放出しやすいケースを採用することで、冷却性能を維持できるわけだ。

天面はメッシュ。ホコリ除けのフィルターも装備している

 CPUクーラーの下にあるのはビデオカード。GeForce RTX 4090搭載ということもあり、クーラーを含め、約3.5スロットぶんの厚みがあるという巨大なものだ。もちろん奥行きも長いため、CPUクーラーに負けず劣らず存在感がある。

巨大なヒートシンクで強力に冷やしている

 このビデオカードも、もちろん空冷式。3連ファンで下から上へと風を送ることで、熱くなるGPUやメモリー、電源回路などを冷やしている。

 空冷クーラーの冷却効率を高めるには、ケース内温度の上昇を抑えるのが効果的。CPUクーラーからの熱は背面のケースファンで排出しているが、ビデオカードの熱はどうしてもケース内に拡散されてしまう。

 これを抑えるためにあるのが、吸気用のケースファンだ。このパソコンでは前面に2つの吸気ファン(160mm)を装備し、CPUクーラー、ビデオカードそれぞれに冷たい外気を送り込むようなレイアウトになっている。

前面に2つのファンを装備し、冷たい外気を取り入れている

 もちろん、ケーブル類は空気の流れを遮らないよう、裏配線を徹底。空冷クーラーの特性を理解し、最大限冷却性能が発揮できるよう考えられているのが好印象だ。

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