Hondaは来春、コンパクトSUV「WR-V」を販売すると発表しました。驚きはその価格! なんと200万円台前半からを予定しており上位グレードでも250万円前後を考えているというのです! さっそくその詳細をみてみましょう。
◆VEZELと同サイズだが、地上高はWR-Vが高い
WR-Vは、Winsome Runabout Vehicle(ウィンサム ランナバウト ビークル)の頭文字を組み合わせたもの。Winsomeには、「楽しさ」や「快活さ」という意味があり、活き活きとした毎日を、このクルマとともに過ごしてほしいという願いが込められているそうです。
ボディーサイズは全長4325mm、全幅1790mm、全高1650mmと、同社のSUV「VEZEL」とほぼ同等といったところ。最低地上高は195mmで、VEZELのFF車185mm、4WD車170mmよりも高く設定され、クーペSUVのVEZELに対し、WR-VはコンサバティブなSUVといえそうです。
ここで疑問に思うのが、VEZELと似たような大きさのモデルを投入するのか、ということ。現在の普通自動車市場はSUV全盛時代なのは誰もが知るところです。その国内販売台数は年間90万台で、年々上昇を続けています。なかでも近年は250万円以下のスモール・コンパクトSUV市場が急成長。ちなみに、その販売台数の7割超がガソリンエンジン車なのだとか。
その市場において、Hondaの国内SUVラインアップはミドルSUVの「ZR-V」、コンパクトSUVのVEZELの2車種のみ。この急成長するスモールSUVを求める顧客にフィットするモデルがありませんでした。
今回、250万円以下のガソリンエンジン搭載のスモールSUVを投入することで、350万円前後のミドルクラスSUV(ZR-V)、300万円前後のコンパクトSUV(VEZEL)、250万円前後のコンパクトSUV(WR-V)というラインアップが完成するというわけです。
グレード展開はX、Z、Z+の3モデル。違いはルーフレールの有無といった外観が中心で、エンジンはすべて1.5リットルの自然吸気。駆動も前輪駆動のみ。ハイブリッド(e:HEV)を中心に構成し、四輪駆動車も用意するVEZELとはすみ分けができる、というわけです。
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