台湾っぽさに欠ける気はします:
松屋「魯肉飯(ルーローハン)」復活! でも“味玉角煮丼”ですよね
2023年10月19日 16時00分更新
「魯肉飯」
松屋
680円
https://www.matsuyafoods.co.jp/whatsnew/menu/53249.html
台湾に出店して5周年記念
台湾っぽくないということを、どう考えるかです。
松屋では、台湾の人気料理を松屋風にアレンジした「魯肉飯(ルーローハン)」「魯肉(ルーロー)コンボ牛めし」を10月17日10時より発売します。
松屋は2023年で台湾に出店して5周年。これを記念して、9月には第1弾「鶏肉飯(ジーローハン)」を発売。今回は第2弾商品です。なお、魯肉飯は2022年にも登場したメニュー。
魯肉飯は、細かく刻んだダイス状の豚バラ肉に醤油ベースの甘辛ダレを絡め、とろとろになるまで煮込み、さらに自社製の味付け玉子をのせた一杯。肉がほろほろと溶け出し、濃いタレの味わいがごはんのおいしさをより引き立てるとうたいます。
牛めしのお肉とのコラボした「魯肉コンボ牛めし」も同時販売。こちらでは豚角煮と牛煮肉のコンビネーションも楽しめますよ。
「松屋フーズ公式アプリ」では、10月17日10時〜10月24日10時の期間、魯肉飯の50円引きモバイルクーポンを配信しています。
しっかりした出来なんですけど、“台湾”感は薄い
食べてみた感想は……記事のタイトルの通りなんですよね。松屋の“味玉角煮丼”としては、よくできていると思います。豚バラ肉にはしっかり味がついているのでごはんも進みます。ほろっと崩れるけど、やわらかすぎない肉質のバランスも悪くありません。
ただ、魯肉飯かと言われると……なんですよね。八角や五香粉の香りがないので、台湾のそれとは違う感じですよ。シンプルに「角煮」。あと、味玉とネギ。そういう丼です。
味玉も半熟〜完熟の中間ぐらいで食感もよいですし、塩辛すぎないので、全体の邪魔をしないとはいえるかもしれません。まあ、台湾の雰囲気はないのですが……。あと、海苔を敷いているのですが、これも実に松屋っぽいです。台湾でこういうスタイルの魯肉飯はあるんですかね?
松屋の期間限定メニューとしては「これもありかな」という感じですが、台湾の魯肉飯を想像すると「うん……?」となる、そんなメニューでしょうか。とにかく、魯肉飯らしい香りがないんですよね。その分、万人受けするともいえるかも。
松屋でいつも牛めしやカレーを食べている人にとっては、気分を変えて楽しめるメニューになっています。もっとも、「台湾本場の味!」みたいなものを期待するとハズすかもしれません。魯肉飯を松屋風にアレンジした、“味玉角煮丼”です。そのあたりを割り切ることができる人向けでしょう。
モーダル小嶋
1986年生まれ。「アスキーグルメ」担当だが、それ以外も担当することがそれなりにある。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。よろしくお願いします。
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