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アストロスケール、商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」の出荷を完了

PR TIMES

アストロスケール
持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ、以下、デブリ)の除去を含む軌道上サービスに取り組む株式会社アストロスケールホールディングス(本社:東京都墨田区、創業者兼 CEO 岡田光信)の子会社で人工衛星の製造・開発を担う株式会社アストロスケール(本社:東京都墨田区、代表取締役社長 加藤英毅、以下「アストロスケール」)は、2023年度内にミッション実施を予定している商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J(アドラスジェイ、Active Debris Removal by Astroscale-Japan の略)」のニュージーランドへの出荷を完了したことをお知らせいたします。本衛星の輸送は、アストロスケールとマーケティングパートナーシップを締結している郵船ロジスティクス株式会社(本社:東京都品川区)によるものです。




アストロスケールは、大型デブリ除去等の技術実証を目指す宇宙航空研究開発機構(JAXA)の商業デブリ除去実証(CRD2※1)フェーズIの契約相手方として選定、契約を受けて、ADRAS-Jを開発しました。ADRAS-Jはニュージーランドのマヒア半島にあるRocket Labの第1発射施設(Launch Complex 1)での打上げを予定しており、同社のロケット「Electron(エレクトロン)」による打上げ・軌道投入後、非協力物体である日本由来のロケット上段への接近・近傍運用を実証し、長期にわたり放置されたデブリの運動や損傷・劣化状況の撮像を行います。本ミッションは、実際のデブリへの安全な接近を行い、デブリの状況を明確に調査する世界初の試みです。これはデブリ除去を含む軌道上サービスにおいて不可欠な要素です。

アストロスケール代表取締役社長 加藤英毅のコメント
「衛星の製造完了と出荷はプロジェクトにおける大きなマイルストーンであり、これにより、本実証は開発のフェーズから打上げ・運用のフェーズに移行しました。ADRAS-Jの打上げ、そして軌道上で運用を開始することを心待ちにしています。」



商業デブリ除去実証(CRD2)について:https://www.kenkai.jaxa.jp/crd2/index.html
ADRAS-Jプレスキット: https://astroscale.com/wp-content/uploads/2023/09/230920_ADRAS-J_Press_Kit_JP_Preview.pdf

アストロスケール について
アストロスケールは、宇宙機の安全航行の確保を目指し、次世代へ持続可能な軌道を継承するため、全軌道における軌道上サービスに専業で取り組む民間企業です。 2013年の創業以来、軌道上で増加し続けるデブリの低減・除去策として、衛星運用終了時のデブリ化防止のための除去、既存デブリの除去、寿命延長、故障機や物体の観測・点検など軌道上サービスの実現を目指し技術開発を進めてきました。また、長期に渡り安全で持続可能な宇宙環境を目指す為、技術開発に加え、ビジネスモデルの確立、複数の民間企業や団体、行政機関と協働し、宇宙政策やベストプラクティスの策定に努めています。本社・R&D拠点の日本をはじめ、英国、米国、イスラエル、フランスとグローバルに事業を展開しています。
アストロスケールウェブサイト:https://astroscale.com/ja/

※1 CRD2:Commercial Removal of Debris Demonstration の略称