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3D都市モデルを活用して子育て支援、避難支援、聖地巡礼、婚活!? 多彩なアイデアが登場した女子大PLATEAUブートキャンプ

「Project PLATEAU ブートキャンプ for Women’s University Students 2023」レポート

特集
Project PLATEAU by MLIT

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PLATEAUが作る新しい世界

 ここまで、受賞作品を中心に成果発表会に登場した作品を紹介してきたが、いずれもPLATEAUの価値をしっかり捉えている(ものによっては、その価値を壊し、新たな価値を見出そうとしている)ことがわかる。3日間の期間中、アイディエーションからツールの基本操作までしっかりインプットしたうえでのこととはいえ、参加したメンターや審査員はその点を高く評価した。最後に、メンターおよび審査員のコメントを紹介する。

Kula氏:私がこれまで参加してきたワークショップやハッカソン、アイデアソンもゼロから学んで作り上げていくというもので、それが普通だと思っているのですが、ここまでアウトプットの完成度が高いことに本当に驚きました。サービスを考えるうえで、さらにターゲットにどうやってアプローチするのかというところに着目していたり。みなさん、学生であって、女性であって、そういう自分の目線で考えている。それが他の人が思いつかないような独特なアイデアとアプローチにつながっているのかなと思います。それは社会に出たときにとても重要なスキルになるはず。これからも続けていってほしいと思います。

TIS株式会社 UXデザイナー&コンサルタント・ハッカソンアイドル Kula Takahashi氏

田村氏:みなさんがPLATEAUの価値を破壊しながら新しく構築している姿を見て、発表を聞きながら非常に面白かったです。専門家ではない立場だからこそ、逆に別の専門を持っているからこそ、思いもよらないアイデアがたくさん出てくるのだろうなと思います。また、僕たちは「Re:Earth」を、「誰でも扱えるように」という観点で一生懸命つくってきたので、「Re:Earth」を駆使してくれたチームがあったこともすごくうれしいことでした。今後もぜひ、いろんなツールを使いながら新しいものを作り続けてもらえたらと思います。

株式会社Eukarya 代表取締役CEO 田村 賢哉氏

岡部氏:私は2日目に「Figma」のツール解説をさせていただいたのですが、みなさんとてもクオリティが高く、想像以上に「Figma」を使って、作り込んでいることに驚いています。もっといろいろやってみたいと思う人はぜひ、いろいろな学びのコミュニティやハッカソンなどに参加してみてください。「Figma、使えるよ」みたいな人と知り合ったり、「こういうものを作っています」という、もう何かを作っている人と知り合うことができます。そういう人たちから学んでいくことで、独学でも勉強できたり、あるいは仲間を増やしたり、みんなで前に進むことができると思います。

株式会社cenco代表取締役 岡部 千幸氏

内山氏:みなさん、普通に「Figma」とかデザイン系のツールを使ったり、「Unity」みたいなゲームエンジンを使ったり、Re:EarthみたいなWebGISを使っていることがすごいと思いました。それぞれ異なる技術領域のものです。今、社会を動かしている人たちが使えるかというと、ひとつしか使えないというのが普通だと思います。それをこの2日間ぐらいで使いこなしていて、びっくりしました。こういった若い人たちが我々のデータを使っていろいろなアイデアを形にしてくれるというのは、僕としても国土交通省としても、非常にうれしいです。

国土交通省 総合政策局/都市局 IT戦略企画調整官 内山 裕弥氏

 最後に長谷川氏は、3日間で学んだ「アイデアの出し方」を覚えておいてほしい、技術を高めていくことは必要だけれど、技術に血を通わせるためにはそれが必要なのだ、とメッセージを送り、このイベントを締めくくった。

日本女子大学 理学部 数物情報科学科 教授 長谷川 治久氏

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