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まさに黒歴史・・・

一時販売休止も 国民的お菓子「ブラックサンダー」の意外な過去

2023年09月05日 17時05分更新

文● ナベコ 編集●ASCII

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ブラックサンダー 歴史

 ごきげんよう、アスキーグルメのナベコです。9月6日は「ブラックサンダーの日」だとご存じですか? 9(ク)6(ロ)の語呂にかけて、“黒い雷神”のキャッチコピーをもつ有楽製菓の「ブラックサンダー」の記念日とされています。

 ブラックサンダーはシリーズ年間2億本以上も購買されているチョコバーのお菓子。ビスケットやクッキーが入ったザクザクした食感が魅力で、1本35円(税別)という手頃な価格も手に取りやすいポイント。コンビニなどでレジの近くにあるとつい買いたくなってしまいますね。国民的なお菓子といってもいいでしょう。

実は発売当初は売行き不振

 順風満帆にも見えるブラックサンダーですが、実は販売当初は見向きもされなかったという負の時代があります。有楽製菓さんからブラックサンダーの歴史を教えてもらったのでひも解いていきましょう。

 ブラックサンダーは1994年に30円(税別)で販売開始。しかしこれがなかなか売れず、一時は休売に至りました。考えられる理由の1つとして、当時30円という価格は、駄菓子としてはちょっと高級であったため、お子さんの手が伸びづらかったのではないか、などがあるようです。

 ブラックサンダーの窮地を救ったのは、とある営業担当の方。1996年、九州エリアを営業していたその方は、営業先より要望があったことに加え、ご自身がブラックサンダーの味わいがとても好きだったことから、会社に再販の要望を度々伝えたそうです。結局、会社側が根負けする形で限定的にブラックサンダーが復活。その後、九州エリアより徐々に販売エリアが広がっていきました。

 さらに転機が訪れたのは、2004年頃。関西地区の大学生協で人気が出たことから、ブログなどで取り上げられ、広く脚光を浴びるようになりました。これがきっかけで、全国的にコンビニに販売されるようになり、現在の人気につながっています。

ブラックサンダー 歴史

まさに黒歴史……

 ……いかがでしょう? 今では全国的に知らない人がいないほど人気のブラックサンダーですが、販売当初は鳴かず飛ばずで、あわや商品自体が消えてしまうかもしれないところでした。ご自身も「ブラックサンダーが好き」といって強く再販を求めた当時の営業の方にお礼を言いたいです。

 それにしても、ブラックサンダーは今年の3月に値上げしましたが、販売当初からずっと30円を守ってきました。それでも、およそ30年前は「駄菓子としては高め」だったとは、今聞くとちょっとびっくり。物価の移り変わりも感じますね。

ちょっとお高め商品が人気

 そんなブラックサンダーでは、定番商品とは別途、食感・素材・味わいにこだわったプレミアムシリーズも展開しています。2019年から販売している「ブラックサンダー至福のバター」は、出荷金額がレギュラー商品を除いてシリーズ1位を達成する人気商品。

ブラックサンダー 歴史

「ブラックサンダー至福のバター」

 芳醇バタークッキーと焦がしバター配合のチョコレートが特徴の本商品は、「デパ地下みたいな味」などと評判がよく、再購入意向は驚異の88%。

 価格は1本50円(税別)とレギュラー商品に比べるとちょっとリッチです。まだ食べたことない人は、ブラックサンダーの日にあわせて新しい味わいを試してみてはいかが。

「ブラックサンダー国民投票2023」が結果発表

 なおブラックサンダーでは、記念日に向けて「ブラックサンダー国民投票2023」を開催しました。#頭がつかれた時に食べたいブラックサンダーを16種類の中から人気投票で決定するというもの。結果は9月6日に、ブラックサンダーの公式X(旧Twitter)で発表するとのことですよ。

 私はブラックサンダーのバリエーションが16種類も豊富にあることに驚き。はたして一位は王道のレギュラーなのか、それとも違うフレーバーなのか。ファンの人は結果をどうぞ見届けて!

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