ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は8月23日付けの“PlayStation.Blog”で、PlayStationブランド初の完全ワイヤレスイヤホンの名称が「PULSE Explore ワイヤレスイヤホン」になると発表した。また、オーバーイヤー型の「PULSE Elite ワイヤレスヘッドセット」の情報も公開している。
PULSE Exploreワイヤレスイヤホンは価格2万9980円、PULSE Eliteワイヤレスヘッドセットは価格1万8980円で発売日などの詳細は近日公開としている。
勝手な予想の答え合わせ
PULSE ExploreとPULSE Eliteをオーディオ機器としてみた場合、特徴的なのは「PlayStation Link」という新たなワイヤレスオーディオ技術の採用だ。ロスレスオーディオ対応で低遅延を実現したという点と、PlayStationのオーディオ機器としては初めてカスタム設計のプレーナーマグネティックドライバー(平面磁界型ドライバー)を採用した点だ。
以前、PULSE Exploreの充電ケースをこのPlayStation Linkの送受信機として扱えたら面白いという推測を書いたが、実際のところはUSBドングルを用いてPlayStation 5やパソコンと接続する形だという。ヘッドセットには充電ケースがないので、両方をサポートする必要があるからだろう。また、PULSE ExploreとPULSE Eliteは、「PlayStation Portal」ともPlayStation Linkで接続できる。PlayStation Portalに送受信機が内蔵されていて直接接続すると思われる。
一般的なBluetoothではロスレス伝送および低遅延には対応し難いので、今回のようにUSBドングルを用いた方式を採用したと思われる。
平面磁界型ドライバーとロスレス伝送はともに音質を高めるための技術だが、ゲーム機のイヤホンやヘッドセットで音質を追求するのは最近のトレンドであり、ハイレベルなゲーミングの世界では敵の方向を検知するときなどで必要とされてきているということもこの連載で述べてきたとおりだ。
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