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SaaS事業者向け組み込みライセンスの追加、既存ライセンスの価格改定も発表

PFU、AI-OCRソフト「DynaEye 11」で安価な新ライセンス追加

2023年09月05日 13時30分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 PFUは2023年9月5日、AI-OCRソフトウェア「DynaEye 11」において、新ライセンス2種と、従来ライセンスの適用単位見直しによる価格改定を発表した。中小規模の企業や小規模自治体向けに、通常ライセンスの半額で提供する低価格な「DynaEye 11 Entry Lite版ライセンス」が含まれる。

今回は新ライセンス2種と、従来ライセンスの価格見直しが発表された

 1つめは、中小規模の企業や小規模自治体向けにおけるAI-OCR導入のスモールスタートを促す、低価格なDynaEye 11 Entry Lite版ライセンスだ。従来のDynaEye 11 Entry(通常ライセンス)は処理枚数無制限で利用できるが、新しいLite版ライセンスでは「年間6000枚」という処理枚数の上限を設け、代わりにライセンス料を通常の半額に設定した。これにより「手軽にAI-OCRの利用を始めたい」という顧客の声に応える。

 AI-OCRが使えるLite版ライセンス「DynaEye 11 Entry Lite AI-OCR」の価格(税抜)は、初期ライセンス料が108万円、1年間経過時または処理枚数上限到達時に追加購入する継続ライセンス料が16万8000円。AI-OCRを含まないLite版ライセンス「DynaEye 11 Entry Lite」は、初期ライセンス料が50万4000円、継続ライセンス料が8万4000円。

 なお、Lite版には枚数制限以外の機能制限はなく、通常版のDynaEye 11と同じ機能が使える。また、Lite版から枚数無制限の通常版へのアップグレードライセンスも用意されている(AI-OCR製品が117万6000円、AI-OCRなし製品が58万8000円)。

DynaEye 11 Entryの価格表(税抜)。赤枠内が今回追加されたLite版ライセンス

 発表の2つめは、SaaSベンダー向けの新ライセンスだ。SaaSベンダーが自社SaaSの付加価値機能としてAI-OCRを組み込んで提供できるよう、開発用SDKとサーバーランタイムを提供する。

 SDKの価格は従来のオンプレミス向け組み込みライセンスと同額で、AI-OCR製品が108万円、AI-OCRなし製品が54万円。サーバーランタイムはSaaSベンダーのビジネスモデルに合わせて個別見積/個別契約するとしている。

SaaSベンダー向け組み込みライセンスの概要

 もう1つは、DynaEye 11のライセンス適用単位見直しによる価格改定だ。DynaEye 11サーバーランタイムは、これまで「2CPUコアにつき1ライセンス」の契約が必要だったが、これを「1サーバーにつき1ライセンス」に改めた。これにより、大量/高速処理を行うためにコア数の多いハイスペックサーバーでDynaEye 11を導入する際のライセンス料を軽減する。なおすでに購入済みの顧客は、継続ライセンスの更新時から新価格が適用される。

DynaEye 11 サーバーランタイムの価格改定

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