親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第231回
利用しているデータ通信量は平均9.2GB
スマホユーザーの7割が5GB以下契約も“ギガ”が少ないと不満?
2023年08月08日 09時30分更新
契約GB数はバラバラも7割が5GB以下のみ使用
「“ギガ”が足りない」という話はよく聞くが、皆さんはスマホのデータ通信量を何GBで契約しているだろうか。WACARU NETの契約GB数に関する満足度アンケートを見ていこう(2023年5月)。
おすすめの関連記事
意外なThreadsの利用経験率、10代が思いのほか高い理由
契約しているデータ通信量の上限を聞いたところ、3GBが最多の19.0%に。次いで「無制限」(13.1%)と「11~20GB」(13.0%)がほぼ同程度だった。1GB(12.6%)、「4~5GB」(11.9%)、「使用した分だけの請求」(10.7%)など、“ギガ”を多く使う人、ほとんど使わない人に分かれており、自分の利用状況に合わせて選択しているようだ。
なお、実際に使用しているデータ通信量は1GBが25.4%と約4分の1を占め最多となった。5GBまでが70%を占めており、利用するデータ通信量は少なめとなっている。スマホで実際に使用しているGB数の平均は9.2GBだ。
安く抑えるための“ギガ”節約に「不満」
スマホにおけるデータ通信量別の月額料金(通話料+データ通信料+オプション料。端末代金などは除く)は、1GB以下では1000円未満が最も多く、GB数が増えるに連れて料金も増えている。無制限の場合は3000円台が多く、50~100GBよりも安く抑えられていた。
データ通信量別の満足度を見ると、10GBまでは2~3割が満足していないが、それ以上では90%以上が満足している。満足していない理由は、「ギガ数が全く足りていない」(20.1%)、「ギガ数がやや足りていない」(60.4%)だった。
利用するデータ通信量は少ないほうが料金を安く抑えられるが、そのために利用を自重しなければならないことをストレスと感じる人は少なくないようだ。
Wi-Fi中心で生活できたり、大きなデータ通信にWi-Fiが利用できるなら、5GB以下などの比較的少ないデータ通信量での契約で問題ないだろう。しかしWi-Fi環境がなく、動画や音楽を長時間楽しみたい場合は、10GB以上などある程度のデータ通信量が必要のようだ。
「ダウンロードはWi-Fiがあるところでしかしない」「動画はWi-Fiがあるところでしか見ない」「オフライン再生もうまく使う」という人がいる。このように利用を工夫し、自分の利用状況と環境によって最適な“ギガ”数に契約すると良さそうだ。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
この連載の記事
-
第274回
デジタル
大学生のSNSアイコン「顔がわからない自分」が4割。映えないBeRealは6割弱が利用 -
第273回
デジタル
大学生にもX(Twitter)離れ傾向!? Discord利用率は2割、Threadsは1割止まり -
第272回
デジタル
意外にも「1日1時間以上利用するSNS」がない人は生活満足度が上がる!? -
第271回
デジタル
子どもの2割は知らない人とSNSやゲームでやり取りしている -
第270回
デジタル
受験生の5人に1人はYouTubeで志望校を見つける。Xとインスタは? -
第269回
デジタル
Z世代の2.5人に1人はオンラインゲームがきっかけで恋をする -
第268回
デジタル
日本人のスマホ比率は97%、70代シニアも9割以上が所持 -
第267回
デジタル
子どもに敵わない保護者のリテラシー。今後は大人への啓発が必要 -
第266回
デジタル
6~9歳の5人に1人はSNS投稿・動画撮影経験済み。小学1~3年生が配信する例も -
第265回
デジタル
11~15歳の6人に1人はネットいじめを経験している -
第264回
デジタル
タイパを求め10代は倍速視聴・ながら視聴で生活の質を上げている - この連載の一覧へ