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パナソニック インドに継いだ“松下魂” 第4回

パナソニック 日本よりすごいインドの工場

2023年07月10日 19時00分更新

文● 盛田 諒(RyoMorita) 編集● ASCII

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射出成形ラインは材料供給から完成品の搬送まで全自動

 工場に入っていきます。まず見えてくるのは29台の射出成形機。これでプラスチックのパーツを成形しています。人の姿はほとんど見えません。

 すべての射出成形機には自動取り出し機が設置済み。金型から上がってきた部品をすべて自動で取り出し、自動で箱に詰めています。

 部品がたまると自動運搬装置がやってきて、自動でピックアップ。倉庫に持っていきます。ここまで人の姿はありません。

 プラスチックの材料を成形機に運ぶのも全自動。材料乾燥機からチューブが伸びて、乾燥したプラスチックをポンプで成形機に自動的に送り込むしくみです。

金属加工工程にはメンテナンスをするメカニックの姿も

 ここからは金属加工工程。ハリドワール工場と同様に、プレスマシンとマルチフォーミングマシンを使って、金属製のパーツを作っています。

 この工程で久しぶりに人の姿を見かけました。設備のメンテナンスをしています。

 約300人の従業員のうち自動化された設備の保守・運用にあたっているのは10人。設備を修繕できる高度なメカニック知識とともに、データの分析やプログラミングの知識が必要で、これまでの工場とは異なる高度技術人材が求められています。

自動で動く巨大な倉庫は、先出し先入れが可能

 巨大な倉庫も全自動。ラックが自動的に動き、箱を上下させています。倉庫内には原材料と完成部品を格納していて、収納容量はパレットにして2000個ほど。在庫の順番はシステムに記録されていて、古いものから順に出す「先入れ先出し」が可能です。

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