USBモバイルバッテリーやUSB PD充電器などの世界的キングであるAnker(以降、アンカー)が、軽量でコンパクトそして手頃な値段の充電式Bluetooth英語配列キーボード「Anker Rechargeable Wireless Keyboard (Y2641)」(以降、Y2641)を発売したというので、速攻でAmazon.co.jpで衝動買いしてしまった。
ヘアライン加工が美しく
同じ価格帯のキーボードと比較してコスパ感も素晴らしい
早速届いたパッケージは厚さこそないが、カラーリングは同社のUSB ACアダプターなどと同じ白と青のカラーリングで、一目でアンカーだと分かる。パッケージに書かれている「SERIES 3」という表記がいったい何か分からなかったのでウェブで検索したところ、「品質と価格のバランスのとれたベーシックなシリーズ」との記述を見つけた。しかし、コスパなのかベストバイなのか、ますます分からなくなってきた。
パッケージを開けてみたところ、キーボード表面に横ヘアライン加工をしたマットブラックカラーのキーボード本体と、充電用USBケーブル、日本語を含む多国言語対応の簡単な取説が出てきた。
USBケーブルの規格に好みのあるユーザーは一般的には少ないとは思うが、筆者はmicroUSBという台形の断面をしたプラグとポートが大嫌いだ。残念ながら今回のY2641の充電専用ケーブルは、そのまさかのmicroUSB仕様。筆者的には多少の価格アップやサイズアップがあっても、見た目プチゴージャスで操作性の良いType-C規格にして欲しかった。
Y2641のキートップ側は、ヘアライン加工が美しいマットなブラックカラー。底面は同じくマットなシルバーのアルミ仕上げだ。今回はコスト面を考慮しての英語版(US配列)のみの供給で多少残念だが、厚さ7mm、外形サイズは240×130×7mmとコンパクト。重量は実測177gとモバイル使用には便利なウルトラ軽量級だ。
キーピッチは18mmと一般的なフルキーより1mm小さいが、普段フルキーを使っている筆者でもすぐに慣れる差だ。キーの入力感覚は、静音系イメージの強いポメラ DM250やTrackPoint Keyboard系ほどではないが、安っぽくなく静かだ。キーストロークの深さや感触は、同系のキーボードの標準以上をクリアしており、個人的には合格点だと思っている。
ほぼ同じキーやスイッチのレイアウト、基本ハードウエア構成が類似したキーボードは、深セン、広州辺りのキーボードメーカーにはゴロゴロありそうな感じだが、Y2641は表面加工やデザイン的なカラーリング、パッケージなどの気配りが感じられる。
筆者は普段使いの原稿書き用にはデスクトップPCを使っているので、キーボードも一切の携帯性は必要がない。なので重量級のTEXの「Shinobi」というキーボードをメインで使っている。(以前、本コラムで紹介した「一目惚れしたTrackPoint付きキーボード「Shinobi」を衝動買い」)そしてTEXの「Shura」という少し小振りなキーボードとThinkPadのTrackPoint Keyboardの2台を予備として確保している。
筆者がメカニカルキーボードを好むのは、長く使っていたIBMのメカニカルキーボードで歴史的なバックリングスプリングの指先感触が、今も基盤にある特殊事情からだろうと思っている。
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