親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第213回
InstagramのDM、親しい友達、一言を駆使して近づくのが定石!?
Z世代の5人に1人はインスタで恋愛している
2023年04月04日 10時00分更新
Z世代の2割はインスタで出会っている
今どきの若者はどのように恋愛しているのか。SHIBUYA109 lab.の「Z世代の恋愛・結婚観に関する意識調査」(2023年1月)を見てみよう。
恋愛対象になる相手と出会ったり、出会うために使ったことのある場所やツールについて聞いたところ、最多は「学校・サークル」(47.5%)だが、次点は「Instagram」(19.8%)、「アルバイト・インターン先」(11.5%)となった。高校生は他の年代にくらべて「Instagram」の割合が高く、4人に1人がInstagramで出会っている。
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他のSNSやサービスを見ると、「Twitter」は9.3%、「マッチングアプリ」と「TikTok」は3.5%、「オンラインゲーム」は2.3%などとなっており、Instagramが特別高いことがわかる。
なお、SNSでチェックする項目は、「趣味・好きなこと」(48.3%)、「交友関係・共通の知り合い」(28.5%)、「日常生活(日課・よく行く場所)」(28.3%)、「顔が自分の好みであるか」(23.8%)、「投稿の文章などを頼りにその人の考え方」(19.3%)など。相手を知ったり、会話のきっかけを探るために使われているのだ。
Instagramは相手とより親しくなるためだけでなく、“友人の友人”といった交友関係を広げるためにも使われている。Instagramなら共通の知り合いがおり、相手に関する情報も得られる。趣味や交友関係などもわかり、自分と合いそうかもわかる点も支持されているのだ。
好きな人へのアプローチもインスタで
好きな人へのアプローチの方法は、「積極的に話しかける」(37.0%)、「LINEでのやりとり(個人チャット)」(27.5%)、「InstagramでDMを送る」(27.0%)など。「Instagramの投稿に反応する」(22.5%)、「Instagramで『親しい友達』に入れる」(17.3%)、「Instagramで『一言』をやる」(10.0%)など、Instagramでのアプローチが目立つ。
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Instagramの「親しい友達」とは、特定の友達にのみストーリーズを見てもらいたいときに使われる機能だ。
そして「一言」とは、アンケート機能で投稿してくれた人に対して返信をストーリーズに公開するやり方だ。「Describe(ディスクライブ)」とも呼ばれる。気になる相手から一言をもらえそうなアンケートを投稿し、自然なやり取りにつなげるのだ。
「インスタで『親しい友達』に入っていないことがわかったら、脈なしだと思う。逆に自分が入っていたら、めちゃくちゃうれしい。好きな人がリアクションくれそうなストーリーズを投稿するという子は多い。リアクションもらえたらDMにつなげてやり取りする」と、ある大学生は言う。
若者にとっては、Instagramこそ人柄がわかり、出会いにもつながる最強のSNSとなっている。また新しい使い方が出てきたらご紹介したい。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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