KDDIは3月7日、メタバースやNFT市場、暗号資産管理などのサービスを提供するプラットフォーム「αU」(アルファユー)を発表した。
メタバースを中心にWeb3の領域を全方位で取り組んでいくKDDIの意気込みが感じられる発表であった。
KDDIの髙橋誠社長は「メタバースでワクワクしないといけないと思っている。αUは結構、面白いと思う。(NTTドコモの)コノキューとは違う取り組みではないか」と胸を張る。単にメタバース空間の提供だけでなく、NFTやライブ配信、暗号資産などをまとめて提供するプラットフォームとなっている点が大きく違うようだ。
髙橋社長は「かつて、ケータイ向けコンテンツ企業が集まるイベントを実施していたが、メタバースもそういった感じにしたい。メタバースは人が集まらないと話にならない。それには我々だけが頑張っても仕方ない。メタバースに参加してもらう人、プレイヤーが集まるように仕掛けていきたい」と抱負を語る。
髙橋社長といえば、3Gケータイのころ、コンテンツサービスである「EZweb」成功の立役者として知られる存在だ。大量のコンテンツをキャリアだけが作るのは限界がある。メタバースが成功するにはいかにコンテンツが集まりやすいプラットフォームを作るかがカギとなる。
この連載の記事
-
第201回
スマホ
ソニー「Xperia 1 VI」はこだわりから“現実路線”に変わった -
第200回
トピックス
楽天モバイル 契約は絶好調だが、黒字化にはテコ入れが必要だ -
第199回
iPhone
アップル新型「iPad Pro」実物を見たら欲しくてたまらなくなった -
第198回
トピックス
ドコモ新社長は“経済圏”拡大より、ネットワーク品質とショップ網の再構築を最優先すべきだ -
第197回
トピックス
なぜソフトバンクやKDDIのネットワークは強いのか 「2.5GHz帯のTD-LTE」最強説 -
第196回
トピックス
F1の裏に“レノボ”あり 500TBのレースデータを高速処理 -
第195回
トピックス
格安スマホ、キャリアより「シンプルで安い」とふたたび注目 -
第194回
トピックス
中国スマホメーカー、日本への攻勢強める 格安折りたたみスマホで勝負 -
第193回
トピックス
ドコモが狙う“スマホの次“ iPhoneから「Vision」の時代へ -
第192回
トピックス
KDDI「povo」世界進出へ “黒子に徹する”新ビジネスとは -
第191回
トピックス
スマホ基地局を安くする ドコモとNECが世界展開する「オープンRAN」とは - この連載の一覧へ