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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第55回

【鉄板&旬パーツ】PCIe4.0最速クラスで2TBが2万円切り!SUNEASTのSSD「SE900 NVMe 70」を使ってみた

2023年03月11日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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コントローラーはInnoGrit製

 SUNEAST「SE900 NVMe 70」シリーズの公開されているスペックは少なめだ。コントローラーは、InnoGrit「RainierPC IG5236」になる。聞き慣れないメーカーだがMarvell Technologyの元技術責任者が立ち上げたファブレス企業で、ADATAなどに採用されている。

 InnoGritのサイトで「RainierPC IG5236」のスペックを確認すると、シーケンシャルアクセスは最大でリード7400MB/s、ライト6400MB/s。ランダムアクセスはリード100万IOPS、ライト80万IOPSになっており、最大8GBまでのキャッシュメモリーにも対応している。

 NANDフラッシュに関しては、なにも記述されていないが、TBW(総書込容量)からTLC NANDだろう。そのほか、キャッシュは1TB「SE900NVG70-01TB」が1GB、2TB「SE900NVG70-02TB」が2GBを搭載している。

SUNEAST「SE900 NVMe 70」シリーズスペック表
容量 2TB 1TB
型番 SE900NVG70-02TB SE900NVG70-01TB
フォームファクター M.2 Type2280
NAND -
コントローラー RainierPC IG5236
DRAMキャッシュメモリー 2GB 1GB
インターフェース PCIe4.0×4
シーケンシャルリード 7000MB/sec
シーケンシャルライト 6500MB/sec 5000MB/sec
TBW(総書込容量) 1000TBW 500TBW
保証期間 5年間またはTBWのいずれか早いほう

基板表面。M.2端子側からコントローラー、DRAMキャッシュ、NANDフラッシュ×2枚が並んでいる

2TBは両面実装だ。DRAMキャッシュと、2枚のNANDフラッシュが実装されていた

コントローラーのInnoGritの「RainierPC IG5236」

DRAMキャッシュはMicronのDDR4 SDRAMが搭載されていた

NANDフラッシュは、両面で計4枚を実装する

今回購入した製品は両面とも中国のNAND専業メーカーとなるYMTC(Yangtze Memory Technology Corp)の「SYMN09TC1B1RC6C」が実装されていた

 PS5の増設ストレージ向けに、ヒートシンクが装着されているのもSUNEASTのPCIe4.0 NVMe SSDの特徴でもある。ただ、ヒートシンクはマザーボードや、NVMeエンクロージャーに組み込んで使うにはネックになる。

 一応、SUNEASTサポートに確認したところ、ヒートシンクを取り外したり、付け直したりした際の基板やチップ破損が数例あるため、基本、ヒートシンクを外した場合は、保証の対象外になるとのことだった。

 ただ、基板やチップなどの物理破損がないのが前提になるが、ある程度柔軟に対応するとのことだった。筆者はNVMeエンクロージャーに組み込みたかったので、動作確認後に保証なしと割り切って分解することにした。

「SE900NVG70-02TB」。ヒートシンクは側面のネジ×4本で固定されている

ヒートシンクは実測5mm厚で、放熱効率を高める溝が設けられている

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