ViewSonicの27型カラーマネージメントディスプレー「VP2785-2K」で実践

とっても簡単!ViewSonicの専用ソフトでキャリブレーションをやってみた

文●周防克弥 編集●市川/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ViewSonicの専用ソフトでキャリブレーションをしてみた

 i1Display Proには専用のキャリブレーションソフトがあるが、今回はViewSonicの専用ソフト「Colorbration+」を使ってキャリブレーションしてみた。実際に行なう作業の内容はほぼ同じで、汎用性の高いi1Display Proのソフトよりも、Colorbration+のほうがわかりやすく作業できるだろう。

元X-riteの「i1Display Pro」。一旦販売は終了したのだが、現在は「キャリブライト」という会社から「Calibrite ColorChecker Display」の名称で販売されている。右画像にあるレンズが測定面(センサー)だ

 まずはColorbration+をダウンロードしておく。なお、ディスプレーの電源を入れてすぐに作業はせず、VP2785-2Kが安定して動作するための時間を設けておくといいだろう。

 基本的な順番として、PCのセットアップが完了した状態で、VP2785-2KをPCに接続しておこう。VP2785-2KのUSB Type-B端子とPCをケーブルで接続したら、本モデルのUSB Type-A端子にi1Display Proを接続する。そして、Colorbration+のインストールが完了したら、i1Display Proのパネルをほんの少し上方向に傾けて、センサー面をパネルに向けて上辺からぶら下げる。

 あとはColorbration+を起動して表示される順番どおりに進めればいい。実際のキャリブレーション作業(自動で進行するが)の手順を簡単に紹介しておこう。

 Colorbration+を起動するとまずはトップ画面が表示される。ここで「基本モード」と「詳細モード」を選択できるが、内容はほぼ同じだ。どちらを選んでも結果に影響が出るようなものでもなく、途中の操作が難しくなることもない。

トップ画面 Colorbration+の起動直後の画面で「基本モード」と「詳細モード」を選べるが、作業そのものに大した差はない

 基本モードと詳細モード両方の過程を解説しておこう。まずは基本モードから紹介する。

基本モードは3つの工程を踏む必要がある。1つ目はディスプレーの選択。今回はシングルディスプレーでテストしたが、2つ以上のディスプレーが接続されている場合には、ここで目的のディスプレーを選んでキャリブレーションを行なう

2つ目はキャリブレーションツール(測色センサー)の選択。右側には「Colorbration+」に対応するキャリブレーションツールの一覧が表示されている

 正直なところ下記の画像を見てもよくわからないが、それぞれの色域で3つの角(R[レッド]、G[グリーン]、B[ブルー]を示している)がどれくらい広く表現できているのか確認できる。

目的に合わせた色域や、どの色域に合わせてキャリブレーションするかを図の左側にある一覧から選ぶ。筆者は写真編集がメイン作業になるので「AdobeRGB」選んだが、もし日常的に動画編集がメインなら「DCI-P3」を選んでおくといいだろう。右側には選んだ色域の色度図が表示される。輝度の設定はデフォルトの「160cd/㎡」のままで問題ない

 次は詳細モードの過程を紹介しよう。

詳細モードの1つ目は装置の選択。上段でディスプレーを、下段でセンサーを選択する

2つ目はキャリブレーションの設定を行なう。ここで目的の色域を選び、輝度がデフォルトの「160cd/㎡」であることが確認できたらほかは気にしないでもOKだ。右側の色域を示す色度図には、AdobeRGBとsRGBの色域が参考までに表示されている

 個人的な感想だが、「詳細モード」のほうが作業中の間違いが少ないと感じた。初めてキャリブレーションをするなら「詳細モード」のほうが安心できるだろう。

過去記事アーカイブ

2024年
02月
03月
04月
05月
06月
2023年
01月
02月
03月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
03月
08月
09月
10月
11月
2019年
03月
06月
07月
12月
2018年
04月
11月
12月
2016年
06月