このページの本文へ

JAXAが人工衛星データ活用でシンポジウム、新計測技術を公開へ

2022年11月16日 06時16分更新

文● MIT Technology Review Japan

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2022年12月14日に、世界初の超広帯域マイクロ波計測技術と、その社会実装によって実現する未来社会に関するシンポジウムを開催する。専門家や事業者による講演のほか、開発中の超広帯域アンテナの実機や、航空機による観測実証実験で得られた人工電波の識別/分離結果や海況推定データなどの展示がある。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2022年12月14日に、世界初の超広帯域マイクロ波計測技術と、その社会実装によって実現する未来社会に関するシンポジウムを開催する。専門家や事業者による講演のほか、開発中の超広帯域アンテナの実機や、航空機による観測実証実験で得られた人工電波の識別/分離結果や海況推定データなどの展示がある。 JAXAがこれまで開発・運用してきた衛星搭載マイクロ波放射計は、通信電波などの人工電波の混入によって観測データが欠損する場合があった。そこでJAXAは、この問題を解決するために、超広帯域かつ超高周波数分解能を持つマイクロ波計測技術を新たに開発。同技術を人工衛星搭載センサーや地上のレーダーや放射計などに適用することで、観測データの利用促進や新事業開発を目指している。 シンポジウムの第一部ではプロジェクトの概要を紹介。第二部では、豪雨の収束情報を迅速に提供できる多周波気象レーダー放射計や、地中の埋設物の探知や斜面や法面の状況把握を可能にする地中・表面変位探知レーダー、洋上建設管理や洋上風力発電適地選定ての適用について、事業者がそれぞれ報告する予定だ。

(中條)

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ