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「HUAWEI MateView SE」レビュー その4

安価なエントリー液晶「HUAWEI MateView SE」を使ってわかった良い点と惜しい点

2022年11月14日 10時00分更新

文● ジャイアン鈴木 編集● ASCII

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 ファーウェイから発売中の23.8型液晶ディスプレー「HUAWEI MateView SE」。本製品のレビューを複数回に渡ってお届けしてきましたが、今回が最後ということで実際に使ってみて良かった点、惜しかった点などをお伝えしたいと思います。

ファーウェイ「HUAWEI MateView SE 縦横回転版」(2万6800円)

75Hzのリフレッシュレートは体感できる?

 「HUAWEI MateView SE 縦横回転版」のリフレッシュレートは75Hz。一般的なディスプレーは60Hzなので、それよりも1.25倍のリフレッシュレートを実現しているわけです。ただ、それを体感できるかというと正直微妙だと感じました。やはり120~144Hz以上のディスプレーでなければ、ゲームなどでヌルヌルと表現できるような滑らかさは得られないと思います。

「HUAWEI MateView SE 縦横回転版」のリフレッシュレートは最大75Hzに設定可能

ヌルヌルと言えるほどの滑らかさは得られませんが、ティアリングなどを低減する「AMD FreeSync」に対応しており、実用的なスムーズさでゲームをプレイ可能です

USB Type-C、スピーカー非搭載は残念

 「HUAWEI MateView SE 縦横回転版」を使っていて残念だったのが、USB Type-C端子とスピーカーが非搭載なこと。USB Type-C端子のみのノートPCと接続する際にはアダプターが必要となり、デスクトップPCと接続する際には外付けスピーカーかヘッドフォンが必須となります。エントリー向けなので低コスト化が重要なのはわかりますが、この2点は削らないでほしかったですね。

映像端子はDisplayPortとHDMIしか搭載されていません

スピーカーが内蔵されていないのも残念ポイントです

プラス4000円でも縦横回転版がオススメ

 「HUAWEI MateView SE」を購入するにあたって、「縦横回転版」(2万6800円)と「標準版」(2万2800円)のどちらを選ぶかというのは重要なポイント。個人的には迷わず今回の「縦横回転版」を選びます。

 ティルト/ピボット/高さ調整に対応している点も大きいですが、VESAマウントのあるなしは使い勝手においてさらに重要。将来的にメインディスプレーからサブディスプレーに変更して利用する際には、ディスプレーアームに装着できるかどうかは大きな分かれ道になると考えています。

横置きでウェブページを見ると左右が大きな余白となります

縦置きするとウェブページの前後の見通しがいいです。サブディスプレーとして利用する際には横置きをお試しください

【まとめ】安価でも、品質の確かな
エントリー向けディスプレーを探している方にオススメ

 「HUAWEI MateView SE」より低価格なディスプレーは存在します。しかし、DCI-P3カバー率90%を謳う本製品は広色域で、エントリー向けながら階調豊かにグラフィックを表示可能です。ファーウェイ製と言うことで、デザイン性が高いのもポイント。安価でも、品質の確かなエントリー向けディスプレーを探している方に、「HUAWEI MateView SE」は真っ先に検討するべき1台です。

樹脂製ボディーながらデザイン性が高いのが◎

台座は実測173×182mmでフラットな形状。省スペースに設置でき、台座の上にはキーボードを置いておけます

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