最近のタブレットはペン入力に対応したものが増えています。Apple Pencilのように自社専用規格を採用するメーカーもありますが、サムスン電子などはワコムの電磁誘導方式(EMR)を採用しているため、他社が販売する同規格のスタイラスを使うこともできます。
大手ペンメーカーのLAMYもEMR対応のペンを出しており、サムスンも韓国などでGalaxy対応として販売しています。また海外ではこのLAMYとコラボするメーカーも登場。中国のAIや翻訳機を手掛けるiFLYTEKは電子ペーパータブレット「Smart Office X2」にLAMYモデルを登場させています。
Smart Office X2は10.3型16階調表示のE Inkモノクロディスプレーを搭載、チップセットはモデル名不明の8コア2.3GHzで、メモリー2GB、ストレージ64GBという構成。4Gに対応し4200mAhのバッテリーを搭載します。本体サイズは243x173x5.8mm、380g。そしてLAMYモデルは専用のパッケージにLAMYの「AL-STAR」EMR対応スタイラスが付属、ブック型カバーもLAMYのペンが入るようにペンホルダーは太くなっています。
Smart Office X2は電子ブックリーダーとしても使えます。しかし、価格は5899元(約11万7000円)とかなり高価です。そもそもiFLYTEKはAI技術に強く、音声認識ソリューションにも力を入れています。Smart Office X2タブレットもそれらの機能を搭載しており、紙のノートを完全に置き換えるデジタルノートとしての用途に最適です。LAMYのペンを使った書き心地は良く、手書き文字をすぐさまテキストに変換してくれます。
また本体上部には4つのマイクを搭載しており、会議中の会話をそのままテキスト化もできます。同社の電子翻訳機の性能は高い評価を受けていますが、同じ機能がSmart Office X2にも搭載されているわけです。さらにマイクは4名のスピーカーを聞き分け、個別にテキスト化もできます。
音声の翻訳は英語、日本語、韓国語、フランス語、ロシア語、スペイン語に対応しているとのこと。これも同社の翻訳機能と同等品質のものが搭載されています。手書き認識はおそらく中国語と英語だけでしょうが、ひらがなを追加してぜひとも日本語手書きにも対応してほしいもの。オフィスのスマート化製品として日本語が使えれば日本での展開も期待できるでしょう。
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