第8回 MSIが変える、未来のクリエイターを育てる教育環境

東海工業専門学校金山校は高度な設計用ソフトウェアを動かすマシンとして MSIのゲーミングノート「GS66」と「GF65」シリーズを導入

文●藤原達矢(アバンギャルド) 編集●ASCII

提供: エムエスアイコンピュータージャパン

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質問1:「GS66」や「GF65」の導入前に感じていた課題や導入に至った背景を教えてください


学校法人電波学園 東海工業専門学校金山校 建設学部 弓場 明彦さん

弓場:当校では、主に建設業界を目指す学生が日々学んでいます。特に設計に進む学生は、より良い空間表現を磨いて課題作品の制作に反映させるため、設計データの3D化に取り組んでいますが、その過程において必要になるのが、モデル制作を行なうための「Vectorworks」「Archicad」や、「Lumion」「Twinmotion」といったレンダリングソフトです。それらの高度なソフトウェアを使うためには、性能の高いマシンが必要になるため、これまでは専用のCAD室を用意して、授業で使用していました。また、放課後は学生の実習室としても開放しています。

 しかし、近年は建設業界を目指す学生が増え、当校への入学志望者も大幅に増加した影響で実習室が手狭になり、放課後になるとCAD室が空くのを待っている学生も散見される状況でした。さらに追い討ちをかけたのが、新型コロナウイルスの感染拡大です。自宅で学習する機会が増えましたが、自分のパソコンを持っていない学生も多く、あってもソフトウェアの動作条件を満たしていないことも多く、高度なソフトウェアがまともに動作しない状況が多発しました。

 さらに、就職活動もオンライン開催が増えましたが、CAD室のパソコンにはWebカメラがないため、対応することができません。学生にも個人でパソコンを用意するように指導していましたが、どんなモデルを購入すればよいか問い合わせが相次いだため、学校として斡旋できるモデルを用意することにしました。


東海工業専門学校金山校では、専用のCAD室を用意して、授業や放課後の自習用に活用している

近年は入学志望者が増え、放課後にはCAD室が空くのを待つ学生も多かったという

質問2:GS66やGF65シリーズを選んだ決め手を教えてください


弓場:導入するマシンは、先ほどお話ししたようなソフトウェアを快適に動かせる必要があります。私は、普段から自分の研究や授業の準備をするためにさまざまなメーカーのマシンを利用しているため、まずは検証をしてみることにしました。グラフィックボードやメモリーなどをチェックして、最終的に3つのメーカーに絞っています。その中で、今とは別のモデルになりますが、MSIのノートパソコンは性能が高くてバランスが良く、これなら学生にも授業や制作で安心して使ってもらえると思ったので、導入担当者に推薦しました。

 提案後は、MSIの営業担当者とコミュニケーションを取りながらモデルや仕様を検討しました。利用シーンや動かすソフトウェアなどの要件を伝えて、「GF65 10UE」と「GS66 11UG」を提案していただきました。私が検証していたマシンよりも安くていいものが出てきましたね(笑)。逆に授業の説明でも説得力が持てるので安心はしましたが。

 当初、市販品で考えていましたが、MSIは学校法人専用のプログラムがすでにあったため、直接お願いすることにしました。学生には、斡旋販売用のモデルの価格や仕様をオリエンテーションで事前に説明しますが、それも営業担当者に同席して紹介していただいています。また、販売用のWebページも作っていただき、学生が迷わず購入できるようにしていただいたので、導入はスムーズでした。さらに、学生が卒業まで使えるように4年間の保証も独自につけてもらっています。

性能の要件はMSIの営業担当者と調整。導入時のサポートも手厚いため、直接MSI法人に依頼したという

質問3:導入後の成果や手応えはいかがでしょう?

弓場:今年導入したマシンを本格的に使うのは夏休み明けの授業からになりますが、性能に関しては検証済みなので、あまり心配はしていません。昨年、当校の斡旋販売とは別のルートでMSIのマシンを購入した生徒がいましたが、CAD室のマシンよりも快適に使えているようで、空くのを待つ必要がなく効率的に学習できると話していました。サポートについても現時点では幸いなことにトラブルが発生するようなことは起きていませんが、なにかあってもスムーズに対応していただけると思っています。

 学生は学校だけでなく自宅でも時間を気にせず学習や制作に打ち込めるので、今のうちからどんどん使いこなせるようになってほしいですね。今は、パソコンの操作スキル自体が不足している学生も増えたように感じます。基本的な使い方は授業でも教えていますが、自習でも常にパソコンに触れる機会を作ってほしいと思います。他の自分でパソコンを持っている生徒も、制作期間や就活が重なると忙しくなるので、早い時期から使いこなせるようになって、できることは前倒しでやったほうがいいとアドバイスをしていました(笑)。

 学生が自分でパソコンを持つようになると授業でも使えるようになるため、将来的にはCAD室のデスクトップパソコンを減らしていくことも考えています。パソコンは数百台あり、ソフトウェアなども適宜アップデートしなければいけません。定期的なメンテナンスを考えると、教員の負担を減らすことにもつながります。学生もWebカメラ付きのマシンを手に入れれば就活もやりやすくなると思うので、効率化を進めていきたいです。

Webカメラも昨今増えてきたオンラインの就活には欠かせない

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