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上質を極めたG-SHOCK「MRG-B5000」誕生秘話 伝統から生まれる革新

2022年05月08日 10時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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G-SHOCKシリーズのフラグシップとして誕生した「MRG-B5000」。左からブラックは46万2000円、シルバーが39万6000円

 カシオ計算機(以降、カシオ)の耐衝撃ウォッチ“G-SHOCK”のプレミアムシリーズとして君臨するMR-Gに、同社が持つモノづくりの最先端技術を詰め込んだ「MRG-B5000」が誕生した。

 上品に輝くメタルケースの最高峰モデルは、ベゼルを25個に分けたパーツで構成する特種な作り込みなどを特徴としている。カシオは本製品をつくることにより、何を成し遂げたのか。商品企画の担当者である石坂真吾氏に聞いた。

作り込みを極めたG-SHOCKのプレミアムモデル

 はじめにMRG-B5000の特徴を簡単に紹介しよう。

 本機はG-SHOCKのプレミアムシリーズ「MR-G」のラインナップに加わった、フルメタルボディの新モデル。今もメインストリームとして人気のG-SHOCK ORIGINシリーズと同じ角型デザインを引き継いだ。

 通常は一体成形するベゼルをあえて25個のパーツに細分化し、人の手で組み上げた新開発の「マルチガードストラクチャー」を採用している。その背景については、後ほど石坂氏のコメントを交えながら紹介しよう。

 ケースには日本で開発された先進のメタルパーツを採用する。素材の特徴とカシオが選んだ理由についても石坂氏に語ってもらった。

 MRG-B5000は2色のカラバリを展開する。ブラックは46万2000円、シルバーが39万6000円。最高峰モデルは価格もまた、G-SHOCKの中で抜きん出てプレミアムだ。どちらも台数・期間等を限定しないカシオのレギュラーモデルとして販売される。

MRG-B5000は、通常は一体成形するベゼルをあえて25個のパーツに細分化し、人の手で組み上げた新開発の「マルチガードストラクチャー」を採用。もちろん、G-SHOCKクオリティの耐衝撃構造だ

大人に相応しいステータス性を備えたG-SHOCK

 筆者も1990年代の熱狂的な「G-SHOCKブーム」をリアルタイムに体験した世代だ。あれから約30年近い時を経て、今に誕生したオトナも誇らしげに身に着けられる「プレミアムなG-SHOCK」には否が応でも関心を引き寄せられてしまう。

MRG-B5000の商品企画を担当したカシオ計算機 羽村技術センター 技術本部 石坂真吾氏

 「カシオでは樹脂ケースのG-SHOCKを学生の頃に買って楽しんでいただいた方々が、大人になって年齢やステータスに応じたウォッチを身に着けたいと考えた時に、お眼鏡にかなうような新たなG-SHOCKを提案したいと考えています。近年はメタルケースのモデルが揃ってきたことから、多くの方々がライフステージに合わせてステップアップできるようなコレクションが充実しています」

 中でも3月12日に発売したMRG-B5000は、特別なモデルなのだと石坂氏は説明を続ける。

2018年に発売したGMW-B5000は、初代5000シリーズのDNAを受け継ぐ初のフルメタル仕様のG-SHOCKとして話題を呼んだ。なお、GMW-B5000のベゼル周りは一体成形であった

 「2018年に発売したGMW-B5000という、オリジンシリーズのデザインをベースにしたステンレスケースのモデルがとても好評でした。こちらのモデルの成功を糧に、MRG-B5000ではさらなる高みを目指しました。型番に“5000”が付くモデルはカシオにとっても特別なG-SHOCKです。最高峰モデルはオリジンシリーズを『極める』というテーマから、作り込みや素材をとことん突き詰めています。こだわりを盛り込んで差別化に注力したことから、価格もまたハイエンドなモデルになっています」

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