秋田県のほぼ中央に位置し、東には出羽山地、西には日本海が広がる緑豊かな公園都市の秋田市。一方で県政の中心・県庁所在地でもある街は、毎年8月に行われる、東北三大祭りの一つで約270年の歴史を持つ国重要無形民俗文化財の「秋田竿燈まつり」が有名です。
この街を訪れるのが春だとしたら、ぜひ「千秋公園」でお花見を! JR秋田駅から徒歩15分の場所にある公園は、四季折々の花が織りなす景色を眺めながら散策できる人気スポットで、春には桜の名所として多くの人でにぎわいます。市内の桜は例年4月中旬~下旬の開花ですが、千秋公園は高台にあるので、気象庁が発表する開花時期よりも、二の丸で1~2日、本丸だと4~5日程度遅くなるので、訪れる際はご注意ください。
ソメイヨシノをはじめ約700本の桜が咲く名所
千秋公園
「日本さくら名所100選」にも選ばれている、県内有数の桜スポットが「千秋公園」です。秋田藩20万石佐竹氏の居城・久保田城跡に造られた公園は、春になると、ソメイヨシノやシダレザクラなど約700本の桜で彩られます。絶景のビュースポットは、二の丸の周辺と御隅櫓(おすみやぐら)の展望室。二の丸周辺では芝生に寝転びながら、展望室からは園内を上から見下ろして、心華やぐ花見を楽しむことができます。
DATA
住所:秋田県秋田市千秋公園
電話:018-888-5753
千秋公園
千秋公園の近くには、吉永小百合さんが出演したCMにも取り上げられた、藤田嗣治の大壁画「秋田の行事」がある秋田県立美術館や、その壁画にも描かれた「秋田竿燈まつり」の歴史や雰囲気を感じられる秋田市民俗芸能伝承館があり、花見と合わせて市内をぶらりと巡るのもおすすめです。また、桜の時期に販売される名物「桜咲くさくらゼリー」はおみやげにもぴったり。市内の老舗「菓子舗榮太楼」が手掛ける、ピンク色のゼリーの中に桜の花が入った逸品で、秋田駅近くにも店舗があります。
※写真はイメージです。
※この記事は、「つなぐ旅~東日本~ ひがしにほんトラベルガイド」 から転載しています
この連載の記事
- 第108回
地方活性
自然のなかに暮らす動物たちを間近で観察できる「盛岡市動物公園ZOOMO(ズーモ)」 - 第107回
地方活性
動物園に遊園地、ガラス工房…親子で楽しめる秋田市のおすすめスポット - 第106回
地方活性
善光寺と共に楽しみたい長野市の動物園は、グリーンシーズンから夏の訪問がおすすめ♪ - 第105回
地方活性
観光シーズン本番を迎えた春の八戸市で“映える”お花見三昧♪ - 第104回
地方活性
花火大会も行われる青森市の「青森春まつり」が桜咲く2つの公園で開催 - 第103回
地方活性
華やかな桜と可憐なカタクリが競演♪ 春爛漫の南魚沼市 - 第102回
地方活性
国の天然記念物指定の桜が複数そろうなんとも贅沢な盛岡市のお花見 - 第101回
地方活性
桜やスイセン、ハナモモ♪ 3月下旬~5月上旬まで楽しめる上田市のお花見 - 第100回
地方活性
約1か月に渡って満開の桜を楽しめる郡山市でお花見三昧♪ - 第99回
地方活性
市内原産の桜、思川桜も楽しめる他よりも長い小山市のお花見シーズン