実は今年の春先に、EIZOの37.5インチ曲面モニターを購入した。購入の顛末やEIZOの曲面モニターのお話は以前のコラムを見て頂くとして、そのモニター購入がきっかけとなり、今回はソニーネットワークコミュニケーションズ(以降、SNC)の「マルチファンクションライト2」(以降、MFL2)を衝動買いしてしまった。
最大の理由は全般に渡って何の不満もないEIZOのモニターだが、内蔵スピーカーはなぜか恐ろしく貧相臭いサウンドなのだ。普段からデジタルミュージックやCDの再生には、歴代に渡って使ってきた大型BOSEを使っている。サウンドは最高なのだが、大きくて重くて置き場所が限定される厄介者だ。
どうしても机上にスペースを取らない天井取り付け型のスピーカーを探していて、偶然見つけたのがMFL2だった。MFL2はパッケージを開けた瞬間、何か独特の違和感を感じる商品だった。開梱して組み立てるべきパーツを並べているときにその理由が判明した。
商品名であるマルチファンクションライト2(MFL-1100S)は、“LEDシーリングライト”(LGTC-31)と“マルチファンクションユニット”(LGTG-210)という別々の会社の作った2つの商品を組み合わせてでき上がった製品だ。装丁の異なる取説も2冊、保証書も2枚となっている。
マルチファンクションユニットはSNC製、SNCが不得手そうなLEDシーリングライトはオリオン製だ。LEDシーリングライトは、後述するスマホアプリや専用の小型リモコン(LGTR-30)で、電球色から昼光色まで無段階に調整設定できる。
初期のMFL製品ではなくMFL2(第二世代)を購入した筆者のようなユーザーは、小型リモコンに加え大型のリモコン(LGTAR-100)も付属する。この大型リモコン上には上位機種(MFL-2100S)や将来の機能追加で使う4つのボタンがあるが、今回の筆者はいずれも使うことがない。
照明に関係のない音楽ソースの設定や操作は、従来機種まではすべて後述するスマホ上のアプリ(MF light 2)でのコントロールとなる。以前なら、筆者のようにパソコンをBluetooth経由でMFL2と接続し、パソコン内の音楽ソースを再生にしたままスマホを持って外出してしまうと、留守宅に残った家族は音楽を止めることも音量を調整することも不可能だった。
実は、筆者もこの件で家族から急遽LINEメッセージが送られてきて、出先から音量を下げるか、オフにしてくれと頼まれたが、シーリングライトのオン/オフや照度調整はできても、こと音楽に関してはなにも遠隔からは操作できなかった。
今回からは、付属の大型リモコンを利用することでLEDシーリングライトの操作以外にもスピーカー音量の調整やオン/オフが可能となった。よく考えてみると、商品企画の段階であまり深く考えることなく、思い付きで作った製品のパッチワークのような感じがしてしまう。
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