欧州No.1コンパクトカー「新型ルーテシア」が日本上陸! その走りはスポーツグレードだ!
2021年01月17日 12時00分更新
一番ヨーロッパで売れてるルーテシアを試乗!
日本ではちょっと考えられないかもしれませんが、ヨーロッパで一番売れているBセグメント車(コンパクトカー)は、ルノーのルーテシア(本国名クリオ)です。1990年に登場したルーテシアの総累計台数は、なんと1500万台! 世界で一番売れたフランス車でもあります。その新型ルーテシアが遂に日本に上陸! 早速試乗してきました!
第5世代となるルーテシア。昨年の東京モーターショーでジャパンプレミアをはたしました。あれから1年かけて日本市場に投入されたことになります。
パッと見、先代のルーテシアと何が違うの? と言いたくなるほど、外観の変化が少ないルーテシア。ですが先代から受け継いだパーツは一つもないというから驚き。完全新規設計なのだとか。ボディーは、曲線を重視した官能的なデザインに、メガーヌを彷彿させる直線的要素を加味した躍動的なデザイン。近年のルノー車ではおなじみとなっているCシェイプのデイライトもしっかり入っています。
全長は先代より20mm短縮。でありながら、ホイールベースは競合他社より長いのがポイント。つまり室内が広いということです。荷室は330リットルから391リットルへと増量。輸入車Bセグのクラストップになりました。
実はルーテシアのプラットフォームは、ルノー・日産・三菱アライアンスで作られた新設計「CMF-B」が採用されているのです。CMF-Bはルーテシアで初採用され、今後日本市場に投入予定の同社新型SUV「キャプチャー」のほか、日産「ノート」にも使われます。
このプラットフォームにより、全体で50kg軽量化されていながら、従来以上の剛性を確保。さらに底面の凹凸を減らしたことで、空力特性がよくなっているそう。サスペンションはフロント/マクファーションストラット、リア/トーションビームという組み合わせ。
エンジンは、従来の1.2リットルターボチャージャー付き直列4気筒のTce120(120馬力)からパワーアップした、Tce130型。排気量などは従来のTce120と同様ですが、馬力は131馬力へと増加、さらに240Nmの最大トルクも1600回転から立ち上がるという驚きのパワーユニットです。開発は、ルノー・日産・三菱アライアンスとダイムラーの共同によるもので、NISSAN GT-Rのエンジンにも使われたミラーボアコーティング技術が用いられています。これは内部の摩擦を減らし、熱伝導を高めることで効率を改善に寄与。結果、燃費はリッター17.0km/L(WLTC)という環境性能と240Nmと標準的なCセグメント車を凌ぐ出力の両立を達成したとのこと。既にメルセデスのAクラスにも搭載されており、信頼性は折り紙付き。そのようなエンジンをルノーはBセグメントに搭載したのです。
ミッションはゲトラグ製7速DCTを採用。ゲトラグ製DCTは、ニュルFF最速を謳うメガーヌR.S.にも搭載されています(注:ニュルのタイムアタックをしたのは6MT搭載車)。これは期待するな、という方が無理というものでしょう。
この連載の記事
-
第435回
自動車
日産の軽自動車「DAYZ」に2週間乗ってわかった中古がオススメな5つの理由 -
第434回
自動車
乗らずに死ねるか! EV化で消滅の前に乗っておきたいガソリンエンジン車6選 -
第433回
自動車
スズキ「スイフト」が4代目に! シャープな顔と安定性と低重心さを感じるデザインが魅力 -
第432回
自動車
EVなのにドリフト!? 変速ショックもあるヒョンデ「IONIQ 5N」に新 唯も興奮! -
第431回
自動車
エコもなんのその! V8エンジンで525馬力のSUV「ディフェンダー」は趣味車として最高の選択肢 -
第430回
自動車
燃費良し走り良し! スズキ「ソリオ バンデッド」のハイブリッドが売れてる5つの理由 -
第429回
自動車
Honda「オデッセイ」は2列目シートの使い勝手と座り心地が最高すぎた! -
第428回
自動車
砂漠も山道も走れるJeep「WRANGLER SAHARA」は東京砂漠も楽勝だ! -
第427回
自動車
ホイールで走りが変わる!? ホンダ「VEZEL」の専用ホイールを新 唯がテスト! -
第426回
自動車
SUV+BEV=最高! メルセデス・ベンツの電動SUV「EQB」はアイドルも納得の乗り心地 -
第425回
自動車
雪道も砂漠もドンと来い! ポルシェ「911 ダカール」は悪路を得意とするスーパースポーツ - この連載の一覧へ