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性能だけでなく、見せるためのパーツ配置がユニーク

多種多様なパーツが美しく光る! ライトアップにこだわった魅せるゲーミングPC 「G-Master Luminous Z490 RGB」

2020年08月24日 13時00分更新

文● 宮里圭介 編集●八尋/ASCII

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「G-Master Luminous Z490 RGB」

 パソコンというとスペックばかりが注目されがちだが、静音性、サイズ、見た目のデザインなど、性能以外にこだわる人も少なくない。そういったものの1つといえるのが、ライトアップパソコン。LEDを搭載した光るパーツを使い、美しくライトアップしようという面白い製品だ。

 基本的には自作PCでの楽しみとなり、1つずつライトアップパーツを選んで組み立てていくのが通常だ。しかし、サイコムの「G-Master Luminous Z490 RGB」は、このライトアップパーツがふんだんに使われた完成品のPCとなるため、自作PCはちょっと……という人でも、ド派手なライトアップパソコンが手に入れられる。

 今回は、G-Master Luminous Z490 RGBの内部を中心に紹介していこう。

InWin 303 RGBを採用

本体背面

G-Master Luminous Z490 RGBの主なスペック
CPU Core i7-10700K(3.8GHz~最大5.1GHz)、8コア/16スレッド
CPUクーラー CoolerMaster ML120L RGB
グラフィックス GeForce RTX 2070 SUPER
メモリー 16GB(8GB×2、G.SKILL Trident Z RGB DDR4-2933 RGB内蔵ヒートスプレッダー搭載 Dual Channel)
ストレージ 512GB SSD(M.2接続/PCIe)
マザーボード ASUS ROG SITRIX Z490-F GAMING
ケース InWin 303 RGB [強化ガラスサイドパネル] + Polaris RGB 12cmファン×3 + Silverstone LS02 RGBストリップ サイコムオリジナル仕様
発光電源延長ケーブル Lian Li Strimer 24PIN / 8PIN
電源 SilverStone SST-ST75F-GS V3(750W/80PLUS Gold)
OS Windows 10 Home(64bit)

性能だけでなく、見せるためのパーツ配置がユニーク

 G-Master Luminous Z490 RGBは、ケースにガラスサイドパネルを採用していることもあり、中身は完全に透けて見える仕様。まずは側面から、パソコン内部全体を見渡してみよう。

上部に装着された3連ファンが目立つケース内部。ケーブル類はかなり少なく、すっきりとしている

 まず目につくのが、上部に並ぶ3つのファン。ライトアップパーツとしてケースファンは定番だが、通常は背面に取り付けるものであり、側面に対して見せるように並んでいるというのは珍しい。

 ライトアップ用のダミーとも思われてしまうが、これは採用している「InWin 303 RGB」のユニークなところで、逆サイドからしっかりと排気できるように作られているのだ。つまり、単なるダミーではなく、しっかりと排気ファンとして機能している。

サイドパネルを開いたところ。上部を遮るものがないため、透けてファンが見えている

 逆から見るとわかりやすい。ケースファンが装着されている上部は通気口として確保されていて、逆サイドまでしっかりと風が抜けるような作りになっているのだ。もちろん、側面パネルに排気口があるので、ケース内で高温になった空気をしっかりと排出できる。

 ライトアップだけを目的にダミーパーツを装備するというものアリだが、機能や性能を重視するパソコンだけに、少しでも性能へと寄与しているわかると、なんだかうれしくなってくる。

メモリーは定番の「G.Skill Trident Z RGB」を装着
水冷クーラーも美しく光る

 美しく光るLED搭載のメモリーはいくつか登場しているが、中でも人気なのが「G.Skill Trident Z RGB」。メモリーの上部にRGB LEDが装備されており、しっかりと光っている様子が見えるのが特長だ。

メモリーには「G.Skill Trident Z RGB」を採用。標準構成では2枚となっているが、空きスロットがあると見栄えが悪くなるため、予算に余裕があれば4枚装着しておきたい

 LEDが個別に光るというよりも、メモリーの上部全体が光るように見えるため、よりケースで映える。また、ケーブル接続なしに光ってくれるため、余計な配線が見えないというのもメリットだろう。

 色の変化も美しく見えるため、4つのスロットすべてをこのメモリーで埋めておきたい気持ちに駆られる。

 CPUクーラーは、CPU周辺がすっきりとする水冷式の「MasterLiquid ML120L RGB」を採用。この水冷クーラーも当然ながら光る。うれしいのが、ラジエーターファンだけでなく、水冷ヘッド部分のロゴもしっかり光ってくれること。もちろんRGB対応で、好みの色で光らせることが可能だ。

ラジエーターファンだけでなく、水冷ヘッドもしっかりと光る「MasterLiquid ML120L RGB」を採用

 G-Master Luminous Z490 RGBの今回の構成では、ビデオカードにライトアップ対応の「ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMING」を搭載。実はファンの周辺も光ってくれるのだが、ケースを下からのぞき込むようにしなければ見えないのが残念。とはいえ、側面の“REPUBLIC OF GAMERS”という文字と、裏面のロゴはしっかりと見えるので、まったく光らないわけではない。

延長ケーブルで90度回転するなどしなければ、ファン側のLEDが見えないのがもったいない。底面に鏡を置いて、見えるようにするのもアリだろう

専用ツールでライトアップの設定をカスタマイズして楽しむ!

 これらのライトアップパーツは個々に勝手に光るのではなく、マザーボード付属の専用ツールを使うことで、連携して光らせることが可能だ。すべて同じ色で統一するのもいいし、徐々に変化していくようにするのも面白い。また、CPUの温度によって色を変えるようにすれば、高負荷になっている様子が色で判断できるという実用的な使い方も可能だ。

ASUSの「Aura Sync Utility」を使うことで、光らせ方をカスタマイズ可能。好みの色などへ変更しよう

 いくら光ったところで性能にはまったく影響がないだけに、意味がないと感じる人もいるだろう。しかし、机の上で大きな存在感のあるパソコンだけに、美しさを追求するというのも1つの楽しみ方だ。ありきたりのマシンは嫌だ、せっかく高価な買い物になるパソコンを買うのだからユニークなものにしたい、といった思いがあるのであれば、G-Master Luminous Z490 RGBはなかなか面白い製品だといえる。

 次回は性能面をメインに、さらに詳しく見ていこう。

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