楽天モバイルが、同社のオリジナルスマホ「Rakuten Mini」対応周波数帯を黙って変更していたことが話題となった。総務省からは楽天モバイルに対して、ことの経緯を6月26日までに報告するように通達が出たという。
Rakuten Miniは発売当初はLTE向け周波数「バンド1(2.1GHz)」に対応していたが、最近になって出荷されたロットにおいてはバンド1が非対応となり、別の周波数帯に変更されていた。
楽天モバイルではそうした仕様変更を一切公表していなかったが、ユーザーからの指摘により事実が発覚。楽天モバイルが後から認めることとなった。通常、スマートフォンが発売された後に、このように周波帯が変更されることはない。前代未聞の出来事として、総務省としても動かざるを得なかったようだ。
楽天モバイルではバンド1ではなくバンド4などに対応することで、アメリカなど海外ローミングでつながりやすくするための対処だったという。
バンド1はNTTドコモやKDDI、ソフトバンクが利用しているが、楽天モバイルは利用していない。このため「他キャリアに移行しにくくするための措置だったのか」という指摘もあったが、楽天モバイルとしては「あくまで国際ローミングの利便性を上げるため」としている。
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