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cloud.configを展開するFIXER、未来創生ファンドなどから12億円を資金調達

2020年02月18日 07時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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 FIXERは、スパークス・グループが運営する未来創生ファンドなどを引受先とした総額12億円のシリーズAの資金調達を実施した。資金調達により基幹事業であるパブリッククラウドのフルマネージドサービス"cloud.config"の機能を強化するとともに、Fintechおよびパブリックセクターでの新規プロダクト開発を進めるという。

 2009年に創業したFIXERは、"Technology to FIX your challenges"を企業理念とし、クラウド・AIを中心としたテクノロジーを武器に、顧客企業や自治体、従業員のチャレンジを共に成就することで、社会に貢献することを目指している。FIXERの基幹事業である"cloud.config"はMicrosoft AzureやAWS等のパブリッククラウドの設計・構築・運用・監視・障害一次対応などを一手に担うフルマネージドサービス。顧客はインフラのトラブルやクラウドの仕様変更の悩みから開放され、サービスやアプリケーション開発に注力することができるという。

 また、パブリッククラウドの利用促進につながる汎用性の高いサービスやアプリケーション開発も行なっている。2019年9月にはFIXERが開発した日本初のMicrosoft Azureを基盤とするインターネットバンキングとして北國銀行の「北國クラウドバンキング」がサービス開始する。さらに、企業・自治体のDX(Digital Transformation)を加速化する人材を育成することが、クラウド・AIの利用拡大につながると考え、東京都港区と三重県四日市市に「クラウドAIスクール」を開設し、教育事業にも取り組んでいる。

 創業以来FIXERは外部からの資金調達を行なわず、年率50%前後の成長率で事業拡大を続けてきたが、より多くのお客様のご期待に応えるべく人材を確保し、成長を加速化するため、今回シリーズAとして資金調達を行なうことを決定したという。

 未来創生ファンドはスパークス・グループを運営者とし、トヨタ自動車、三井住友銀行を加えた3社の出資で、2015年11月より1号ファンドの運用を開始している。1号ファンドでの投資対象領域である「知能化技術」「ロボティクス」「水素社会実現に資する技術」の3分野に加え、2号ファンドでは新たに「電動化」「新素材」を加えた5分野の革新技術を持つ企業、またはプロジェクトを対象に投資を行なっている。

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