NECPC、写真家向け15.6型のLAVIE VEGAなど大量モデル発表
NECパーソナルコンピュータ(NECPC)は1月21日、個人向けパソコンの2020年春モデルの発表会を開催した。継続販売のモデルを含め、春モデルとして9タイプ53モデルをラインナップする。
2020年は攻めの姿勢で多数モデルを投入する
発表会でははじめに、NECPC執行役員の河島 良輔氏が登壇。河島氏は、「Windows 7のサポート終了による買い換え需要、働き方改革や文部科学省の『GIGAスクール構想』など、国内のパソコン市場は個人、法人ともに絶好調です。買い換え需要後を見越して、攻めの姿勢で多くのモデルを投入する」と述べた。
「LAVIE VEGA」のターゲットはフォトグラファー
ショートカットを登録できる5つの「プロキー」を搭載
春モデルの目玉として、クリエイター向けの15.6型ノートPC「LAVIE VEGA」を発表。
LAVIE VEGAは、ラスベガスで開催された「CES 2020」において、米国市場向けPCとしても発表されたモデル。2019年に発売した13.3型ノートPC「LAVIE Pro Mobile」は、ビジネスでの利用に特化したものだったが、LAVIE VEGAはフォトグラファーをターゲットとしたモデルとのこと。
ラインナップは、「LAVIE VEGA LV950/RAL」(31万3280円前後)、「LAVIE VEGA LV750/RAシリーズ」(28万280円前後)「LAVIE VEGA LV650/RAシリーズ」(22万5280円前後)の3機種。
ディスプレーは、LV950/RALとLV750/RAが4K(3840×2160ドット)対応の15.6型OLED(有機EL)を採用。DCI-P3を100%カバーという広い色域を持ち、コントラスト比は100000:1を誇る。応答速度は1msで、HDR10もサポートしており、写真や動画観賞に適しているという(LV650/RAは1920×1080ドットのIPSディスプレー)。
LAVIE VEGA最大の特徴は、キーボードの最左列に、ショートカットキーを割り当てられる、5つのプロキーを装備する点だ。Lightroomに90、Lightroom Classicに129、PowerPointに65、Wordに101、Excelに86のショートカットを登録できる。拡大や縮小など、よく利用するショートカットキーを割り当てることで、作業効率を高められるという。
また、写真編集などに適したAdobe PhotoshopやLightroomなどを利用できる「Adobe Creative Cloudフォトプラン」を1年間利用できる、ライセンスキーが標準で付属する。
壇上では、アドビシステムズのマーケティングマネージャー 田中玲子氏を招いての、プロキーのデモンストレーションも実施。
田中氏は「当初は普段からショートカットキーの操作に慣れているため、プロキーは使わないと考えていた。しかし実際に使ってみると便利で、似たような写真のRAW現像の際に、適用した複数の設定をコピー&ペーストするのに都合が良い」と語り、プロキーの便利さを強調した。
LAVIE VEGAはそのほか、音声認識と連動した「スマートライト」、顔認証対応の「Windows Hello」、Wi-Fi 6(LV650/RAのぞく)などに対応する。
最上位モデルであるLV950/RALのスペックは、CPUがCore i7-9750H、メモリーが16GB、ストレージが1TB SSD+Optaneメモリー32GB、OSがWindows 10 Homeといった構成。インターフェースはUSB Type-C×4(うち2基がThunderbolt 3対応)、microSDカードスロットなどを装備する。バッテリー駆動時間は約10.2時間。サイズは幅359.8×奥行き243.9×高さ18.3mmで、重さは約1.9kg。