カメラを持ってぶらぶら歩くのも仕事のうちってわけで、どこへ行くにも地図を見ながら裏道を選んでしまう一歩間違えば不審な人なわけだが(そういえばカメラを持って歩いてる不審な人がいるって通報でもあったのか、いきなりお巡りさんに声かけられたことあるわ)、まあそうしていると不意に猫に出会ったりするわけである。
梅雨の合間の晴れた日、都心で用を済ませた後、せっかくだから裏道を通って駅まで行こうと歩いていると、住宅街のど真ん中、道ばたに不審なこんもりが。
近づいてみると、暑いのか日陰で伏せてるミケ系の猫。こういう偶然の出会いって楽しいですな。
あまり人を怖がらないようで、正面に回ってもここまでは近寄らせてくれた(冒頭写真)。
猫が路上でごろごろしてるような道は当然ながらクルマの通りも少なく、平日の昼間ってことで人通りも少ないのだ。
さてこの猫、低い姿勢でじっと遠くを見てる。実はそこに地元っぽいおばさまがいて、腰をかがめて斜め下に向かって話しかけてる。
あ、あのおばさまは猫好きで、あのあたりに猫が隠れてるに違いない、と直感する。そうじゃなかったら、単なる怪しい人だ。
目が合うと、そのおばさまがこちらへ近づいてきて、そのあとをハチワレ猫が。
やはりそうなのだった。なじみの猫らしく、この猫、面白いポーズをするんですよ、って話かけてくる。
もちろん猫が人間の都合に合わせてポーズしてくれるわけないんだがな。
古くからの住宅と、イマドキのマンションが混在する、大通りから2本ほど入った小さな都心の住宅街。意外なところにひょっこりいたりするのが面白い。
路上猫は基本的により安全な道路の端にいるので、たまに道路のど真ん中にいてくれると、こっちへ来たり、向こうへ逃げたりしないでそこにいてね、って気持ちでカメラを出す。
猫を刺激しないようそっと離れたところから撮るべし。
この連載の記事
-
第871回
デジカメ
渋めのレトロ調から白黒まで、富士フイルム「X-T50」は多彩なフィルムテイストで猫撮影が楽しめる -
第870回
デジカメ
望遠が優秀で画質もトップレベルのシャオミ「Xiaomi 14 Ultra」を持って街の猫とたわむれてきた -
第869回
デジカメ
猫の毛並みもキリッと描写! シャオミ「Xiaomi 14 Ultra」はスマホなのにスゴい優秀なコンデジだ -
第868回
デジカメ
14年前のコンパクトデジカメ、10倍ズームのキヤノン「IXY 50S」を引っ張り出してキジトラ三昧 -
第867回
デジカメ
予約しないと買えない本格派コンデジ、リコー「GR III HDF」と「GR IIIx HDF」で気軽に猫スナップ -
第866回
デジカメ
5倍や10倍望遠で撮れ、Sペンがリモートシャッターにもなる「Galaxy S24 Ultra」は猫撮影で重宝する -
第865回
デジカメ
4つのカメラを搭載したサムスン電子「Galaxy S24 Ultra」は猫の顔アップもピシッと撮れる -
第864回
デジカメ
”猫撮影の基本”第3弾! 背景やボケ具合をコントロールするとよりイメージどおりの写真が撮れる -
第863回
デジカメ
”猫撮影の基本”第2弾! 広角と望遠の特性を知って使い分けると写真のバリエーションがぐっと広がる -
第862回
デジカメ
構える高さを工夫すると猫写真は大きく変わる! 新年度なのであらためて猫の撮り方ノウハウをご紹介 -
第861回
デジカメ
10年前に撮った猫とまさかの再会! 数年ぶりに出会っていた猫たちの写真をライブラリーから探し出した - この連載の一覧へ