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モバイルノートに堅実さを求めるならオススメ

富士通モバイルPCで最軽量「LIFEBOOK UH」は普段使いを追求したモデル

2018年05月12日 10時00分更新

文● 貝塚/ASCII

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「LIFEBOOK WU2/B3」

 「LIFEBOOK WU2/B3」は超軽量設計ながら、スタンダードなノートパソコンとしての使い勝手を追求したモデルだ。

 基本的には、以前紹介した「LIFEBOOK WU2/B1」をブラッシュアップしたモデルで、基本構成はのプロセッサーはCore i3-7130Uだが、Core i5-8250Uに加え第8世代のCore i7-8550Uもカスタマイズできるようになった。

軽くてもすごく丈夫、マグネシウムリチウム

 LIFEBOOK WU2/B3の大きな特徴は、最小構成時で787gという軽量設計だったが、LIFEBOOK WU2/B3でも最小構成時で790g、最大でも935gという軽さを実現。その軽さは健在だ。13.3型という大きすぎず小さすぎないサイズ感で、この携帯性の高さは、モバイルノートにおいては圧倒的なメリットである。

 重量だけでなく、A4版の長辺297mmよりわずかに大きいおよそ309mmという幅は、ビジネスの現場では重宝する。書類と重ねて持ち歩いたり、ちょっとした移動の際に、ディスプレーとキーボードのあいだに書類を挟んでおける(推奨されていることではないが……)。

幅およそ309mmでほぼA4サイズ

 ディスプレーのよさも健在で、標準でフルHD(1920×1080ドット)仕様。ppi換算では166であり、ドットの粗が目立ちにくく、かつアイコンサイズなども小さくなりすぎないため、視認性もよい。

 15.5mmという薄さながら、触った印象はとても剛性感が高い。前モデルに引き続きの仕様となるが、マグネシウムとリチウムを組み合わせた「マグネシウムリチウム合金」を採用しているためだ。

マグネシウムリチウム合金を採用する堅牢ボディー

 金属であるものの弾性が強く、質感は塗装してあると樹脂に近い。この金属の特徴として、歪ませたり、圧をかけるような押し方、つまりじっくりと荷重するような力に対しては、力強い粘りで反発するが、「コン」「ゴン」とぶつけたときのような、瞬間的で一点に衝撃が集中するような力に対しては、凹みが生じにくいという点が挙げられる。強度と軽さを両立するために選択したのだろう、硬度が高く、かつ粘りもあるという、ノートにとっては理想的な素材だ。

 この筐体が壊れるとしたら、「強い金属が捻じ切れる」ような力がかかったときなどだが、日常生活ではあまり思い浮かばない。運悪く道路に落とし、最悪の角度で落ちたり車に轢かれたりしたときくらいだろうか。

前モデルの課題だった「打鍵感」の向上

キーストロークが1.5mmになり、打鍵感が向上

 キーボードの打鍵感について、前モデルでは「薄さと引き換えにストロークを多少犠牲にした」と評価した。具体的には、タッチがかなり軽く、ストロークするというよりは、「薄いスイッチを押す」といった印象の手触りだったからだ。

 それがLIFEBOOK WU2/B3では、前モデルのキーストロークの公称値1.2mmを0.3mm上回る、1.5mmというキーストロークを実現している。0.3mmは極めて小さな数値に思えるが、キーボードとなると違いは大きい。作業中にずっと触れている部分の可動域の話になると、触ってはっきり違いを感じるレベルだ。

 キーボードの改善点はストロークのみではない。キートップ形状を、従来のフラットなものから、表面がわずかにくぼんだ形状に変更している、この仕様はデスクトップ用のキーボードから薄型のノートまでさまざまなキーボードでみられるが、薄型の本機にとっては非常に大きなメリットだろう。

 というのも、わずかにくぼみがあるだけで、タイピング時にキーの中央に指がくる確率が向上し、結果的にタイプミスも削減できる(キー配置に慣れると、無意識にキーの中央に指を運ぶようになるが)。

 とても完成度の高いモデルながら、キーボードだけは改善の余地があった。今回、そこがブラッシュアップされたことで、また一歩モバイルノートの完成形に近づいたと評価できるだろう。

あえて不満をあげるなら?

 余談だが、取材先でオフィスに社員を常駐させず、リモートで作業をさせていたり、オフィスのフリーアドレスを推奨している職場をみかける機会がたびたびあった。ASCII編集部もフリーアドレスの流れがあり、基本的にはデスクトップパソコンは廃止して、ノートでの作業が推奨されるようになってきた。

 BYOD(Bring Your Own Device)も含め、場所や時間、機材など、おそらくビジネスの現場で最重要だった要素を、効率を優先して動かせるような風潮が生まれてきた中、こうした完成度の高いモバイルノートは、強い味方になってくれるだろう。高品質で高剛性、使い勝手もいいLIFEBOOK WU2/B3は、ノートを持ち運ぶ機会の多いビジネスパーソンにオススメしたいモデルだ。また同社では本機を「大学生向け」というカテゴリーでも販売しているため、学生の携帯用のノートとしても最適だろう。

 基本的に試用しても不満は見えず、万人にお勧めできるモデルと感じたが、あえて弱点をあげるとすればどこになるだろう? 考えてみたが、これ以上を目指すとなると、「物としての魅力」など、数値に現れない要素になるのではないだろうか。

パソコンに求める基本的な部分を追求したモデル

 LIFEBOOK WU2/B3はどことなく、「誠実」や「堅実」といったワードが連想されるモデルだ。さまざまシーンで活用するであろう本機にとって、ここは明確なメリットである。高級感や質感のよさといった、いわば「華」のような言葉で連想される要素は薄いが、そういった要素は、ときに「華美」ととらえられる危険もあり、この誠実な造りや外観も、むしろこのモデルにとってはプラスになっているのではないか。

LIFEBOOK WU2/B3の主なスペック
標準構成 試用機
CPU Core i3-7130U(2.70GHz) Core i7-8550U(1.80GHz)
グラフィックス インテル HD グラフィックス 620 インテル UHD グラフィックス 620
メモリー 4GB 20GB
ストレージ 128GB SSD 512GB SSD
ディスプレー 13.3型(1920×1080ドット)、ノングレア
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.1
インターフェース USB 3.1(Type-C)端子、USB 3.0端子×2、HDMI出力端子、マイク・ラインイン・ヘッドフォン・ラインアウト・ヘッドセット兼用端子、有線LAN端子、SDカードスロット
サイズ およそ幅309×奥行212.5×高さ15.5mm
重量 約790g 約916g
OS Widnows 10 Home(64bit)
価格(4月27日現在) 11万6717円 19万9952円

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