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クラウドでゲノムデータを世界中の研究者が共有し小児がん治療法開発へ

マイクロソフト、ゲノム研究用クラウドツールの一般提供開始

2017年03月02日 18時30分更新

文● 行正和義/編集●ASCII

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「Microsoft Genomicsサービス」

 日本マイクロソフトは3月2日、ゲノム研究用クラウドツールの一般提供を開始した。

 ゲノム解析によるさまざまな治療法の開発が世界各地で行なわれているが、ビッグデータ解析やAIが活用とともに膨大な量の遺伝子データをクラウドに置いてグローバルな研究コミュニティと共有することも模索されている。

 マイクロソフトでは、メンフィス市にある聖ジュード小児研究病院が進めている小児がんのゲノム解析プロジェクトに協力。クラウドベースの計算パイプラインを開発し、Azureによる高速なゲノムシーケンシング技術などの計算ツールを提供している。今回、この取り組みの成果である「Microsoft Genomicsサービス」を一般に向けて提供する。

 Microsoft Genomicsサービスでは、Azure上で稼働するゲノムデータ管理プラットフォームを活用して遺伝子配列や変異を解析する。すでに合同研究チームは0.5PB(ペタバイト)のゲノムデータを処理、分析用にAzureに保管している。これらのゲノムデータは聖ジュード小児研究病院とマイクロソフト、DNAnexusと共同で構築しているデータ共有プラットフォームの基盤となり、世界中の研究者が共同で小児がんの治療法発見することを目指している。

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