子供の頃から大好きだったけれど、駄目な部類に属するものにラジコン飛行機の操縦があった。
奥深く突っ込まなければ、子供の頃やった、ただただ自分がくるくる回ってればいいだけのUコン(コントロール・ライン)エンジン飛行機の方がまだ少しマシだった。
そんな下手の横好き筆者なので、ドローンが街の玩具屋さんや通販で買えるようになったら、不得手なことは忘れて速攻で何台も買ってしまった。
しかし、風のない室内で飛ばしても、過去の苦い経験から常にビビった操縦では、いつもドローンが不用意に上下して、天井にぶつかりそうになったり、墜落しそうになったりする。
それを回避しようとしてバタバタと上下にコントロールするのだが、そのタイミングがミスマッチなのか結果はいつも墜落だった。
風の影響で操縦が難しくて墜落するならまだしも、何もないのに独りで暴れて勝手に墜落するというイメージだ。
そんなこんなでもうドローンの事はスッキリと諦めていた時に、知人からZEROTECHの「DOBBY」というドローンを少しの期間だけ貸してもらった。
買えば値段はそこそこするが、安定性は今まで買ったどのドローンより素晴らしかった。ただ、ほとんど室内で飛ばすことの多い筆者には本体が少し大き過ぎた。
そのトライアルの結果、超初心者がドローンを買うなら、値段ではなく、自動「ホバリング性能」(空中で静止出来る能力)が高いモノが最優先であるとやっと理解できた次第だ。
値段は少し高いがDOBBYを買おうかどうか考えていた2016年11月末頃、なんとカセットテープサイズの自撮り棒代わりのドローンである「AirSelfie」がキックスターターでバッカーを募集していたのを見つけ“衝動先買い”してしまった。
バッテリーケースの開発の遅れで8ヵ月待つことに
年が明けての出荷タイミングだったAirSelfieだが、4月にもなってもまったく音沙汰がない。
問い合わせたところ、なんとAirSelfie本体ではなく、私が申し込んだAirSelfieを収納するためのiPhone 7 Plus用の専用バッテリーケースの完成が遅れているとのこと……そんなことだったらGalaxy用にすればよかったと後悔したが、この際、初志貫徹で待つことにした。
結局、バッカーになってから約8ヵ月後の7月中旬に筆者のAirSelfieと関連商品一式が香港から届いた。
AirSelfie関連商品は2つの白いオシャレなパッケージで届いた。1つはAirSelfie本体とAirSelfieをスライド格納できる充電池付きのiPhone 7 Plus専用の「Power Case」(上の写真の左上)。
もう1つのパッケージには、AirSelfieに充電するためのUSBモバイルバッテリーのような「Power Bank」(右上)が入っていた。
ほかには、複数の解説書とmicroUSBのショートケーブル、スペアのプロペラ、AirSelfieのためのラバー製衝撃吸収のプロテクターが同梱されていた。
日本国内ではバッテリー込みで200g以下のドローンは航空法上の規制はなく、AirSelfieはそんな規制にはかすりもしない実測何とたったの61g。前述のラバー製プロテクターを取り付けて持っても驚異的な軽さだ。
2分強のフライトに充電は25分かかる
さて、では早速AirSelfieのテストフライトをやってみよう。まず最初に行なうことはAirSelfieへの充電だ。
もちろんAirSelfieは一般のUSB/ACアダプター経由でmicroUSBケーブルを使用して充電も可能だが、ここはひとつ自撮り棒代わりのAirSelfieらしいPower BankやPower Case経由での推奨充電方式でやってみよう。
ほぼUSBモバイルバッテリーと同様の構造で12600mAhの容量のあるPower Bankは、一般的なUSB/ACアダプター経由で充電を行なう。5V2A出力のUSB/ACアダプターなら約6時間でフル充電できる。
また、もう一方のiPhone 7 Plusのケースにもなる1800mAh容量のPower Caseは5V2AのUSB/ACアダプターで1時間ほどでフル充電可能だ。
AirSelfieは持ち歩けるこれらPower BankやPower Caseにスライド格納して充電を行なうことになる。
実際に2分強の初フライトを終えて、アプリ上に「バッテリー切れ」が表示されたAirSelfieをフル充電済のPower Bankに格納して充電してみたところ。AirSelfieがフル充電になるまで約25分かかった。
2分強のフライトに対して、約25分の充電時間をどう考えるか意見の分かれるところかもしれない。
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