2016年末にライカの赤いエンブレムに惹かれてライカ版チェキを衝動買いしてしまった。
あれから約半年、今度は富士フイルムの新製品であり、真四角な写真が印刷できるチェキ「instax SQUARE SQ 10」を発売日に衝動買してしまった。
今度のチェキは従来のインスタントカメラ(撮ったその場ですぐプリント)機能に加えて、一般的なデジタルカメラ機能も搭載したハイブリッド商品だ。
真四角(スクエア)写真が撮れる「SQ 10」
1970年代のポラロイドカメラ「SX-70」の素晴らしいところはいろいろあるが、残念ながら現代のインスタントカメラでは、ポラロイドの特徴のひとつであった真四角(スクエア)な写真を再現できているものはなかった。
今回のSQ 10インスタントカメラの印刷結果は、オリジナルと比べれば、多少サイズ的にこじんまりとはしているが、紛れもなく40年以上の時を経て、再登場したスクエア写真だ。昨秋開催された「Photokina 2016」でも紹介されたモデルがついに予定通り具現化されたようだ。
単なるインスタントカメラではなく、デジタルカメラとハイブリッドしたSQ 10は、多くのアドバンテージを持っている。
2016年末に筆者が衝動買いした「Leica SOFORT」は、富士フイルムが製造協力したものの、デジタルカメラ機能とのハイブリッド機能のまったくない、LeicaのLOGOバッジが付いた「instax mini90 ネオクラシック」そのものだ。
まず最初に、SQ 10の何よりの特徴はその風変わりなデザインだろう。今後、本体カラーの展開がまったくないとは言えないが、ブラック一色というのも従来のチェキのユーザーセグメントである10代から30代の女性とは多少ミスマッチなカラーリングだ。
工業デザイン的には好き嫌いの趣味がかなり別れるデザインではあるが、実際に両手でSQ 10を抱えて撮影してみると、それなりにホールディグ性能の優れた納得感のある形状をしていると感じる。
パワーオンは前面中央にある大きなクロームカラーのレンズリングを回転させるだけで極めて確実で容易だ。撮影後のフィルム排出口はチェキの常識通り、本体の上部に位置しており、フィルムの排出がカメラを支える手などにまず触れない場所となっている。
横位置の撮影を優先し、instax mini90 ネオクラシック本体を90度回転させた形状を採用したLeica SOFORTは、フィルム排出口が本体の左側面に配置されている。
そのため、うっかり両手でカメラを持って撮影していると排出されてくるフィルムが左手の手のひらを押すように出てくることとなる。
SOFORTは右手はシャッター位置を中心に、左手はカメラ本体の下側を支えるように持つことを前提としているのだろう。
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