4月末にVR HMD(Head Mount Display)の「Oculus Rift」を入手した友人に「いつ見に行ける?」って聞いたら「これからIBM PC互換機のパーツを物色して組み立てるので、5月末ころかな……」という返事をもらって楽しみにしていた。
結局、VRシステムは比較的早く稼働したが、複数人数で体験に行くということで、全員のスケジュールがあったのが7月2日だった。6人のVR初心者が集まり、総額50万円超えのVRシステムを体験した。
パソコンの組立はとっくの昔に足を洗ったが、筆者もVRには極めて興味があり、ほぼ丸1日に及んだ体験後は、とにかくVRの端っこでもかじってみようと考え、たまたま「Galaxy S7 edge」を買ったばかりだったので、それを唯一のメイン部品として動作する同じSamsungの「Gear VR」を衝動買いした。
価格的には、Oculus Riftの6分の1以下の値段だった。Gear VRとGalaxy S7 edgeで遊んでいる間に、360度動画の撮影できる「Gear 360」が日本国内でも販売開始されるというニュースを聞き、予約販売に申し込み、発売日にゲットした。
目玉おやじのような外観の「Gear 360」
スマホもそうだが、最近のSamsungの製品はパッケージにもこだわっている。届いたGear 360もそんな予想を裏切らない素晴らしい出来だった。
面倒な粘着テープをやっと剥がすと、アクリルのフタが取り外せた。Gear 360は、目玉おやじのような雰囲気で頂点でニラみを利かしている。目玉おやじは片目だが、Gear 360は2つの目を背中合わせにくっつけた両眼仕様だ。
この2つの魚眼レンズで四方八方360度の天球撮影を可能にしている。Gear 360本体にはすでに短い三脚が取り付けられている。そしてパッケージの下半分には、USBケーブル、専用バッテリー、ハンドストラップ、レンズクリーニングクロス、専用ポシェット、クイックスタートガイド+保証書、Gear 360 ActionDirector(Windowsアプリ)、プロダクトキーの合計9点がぎっしりと詰まっている。
黒いキュートな専用三脚の上に、実測で直径約60mmの球形をしたGear 360が載っかっている。2つの魚眼レンズと、側面には防水対応されたカバーに覆われたバッテリーとmicroSDカードの格納部分があり、反対側には単体使用時の操作系として「MENU」ボタン(Bluetoothボタン兼用)と「BACK」ボタン(電源ボタン兼用)、スピーカー、マイクが配置されている。
そして上面には、「OKキー」と呼ばれるスタートボタンと小さなステータス表示画面がある。まずはバッテリーとmicroSDカードを入れて充電からはじめよう。昨今、この手の製品ではバッテリーは交換不可能なモノが多いが、Gear 360はリプレース可能な1350mAhのバッテリーだ。
充電は一般的なUSB/ACアダプターとごく普通のmicroUSBケーブルで可能だ。OKキーのすぐ下側にある小さな表示画面では、現在のバッテリー残量表示や、使用中のmicroSDカードの残量でビデオや写真がどのくらい撮影できるかを表示してくれるのでなかなか便利だ。
ビデオの場合、表示画面上のアイコンがHH:MM:SSの形式で録画時間を表示し、カメラ(静止画)の場合は、あと何枚の写真が撮影できるか枚数表示される。
Gear 360はスマホと連携して操作活用するのが一般的だが、単体で持ち歩いて、起動後、MENUキーで静止画や動画の選択を行ない、OKキーでシャッター(スタート)撮影もでき。
セルフタイマー式でOKキーを押した後のシャッターまでの時間間隔調整も設定操作で可能だ。シャッターを押してから出来るだけ遠くに逃げたい場合にも便利な仕様だ。
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