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本体価格240万円台から、Oracle DB SE 2にも対応「Oracle DB Appliance X6-2 S/M」

オラクル、Oracle DBアプライアンスに中小企業向け2機種追加

2016年07月22日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 日本オラクルは7月21日、データベース専用機「Oracle Database Appliance(ODA)」新モデル2機種の国内提供を開始した。1Uサイズで安価なハードウェア、「Oracle Database Standard Edition 2」への対応、最短30分程度の導入時間と、中小企業や大企業の部門/拠点での導入をターゲットにしたモデル。

(左から)発表会に出席した日本オラクル 執行役員 クラウド・システム事業統括の山本恭典氏、米オラクル コンバージド・インフラストラクチャ担当 エグゼクティブVPのデイビッド・ドナテリ氏、日本オラクル 取締役 代表執行役社長兼CEOの杉原博茂氏、パートナーとしてゲスト登壇したアシスト 代表取締役社長の大塚辰男氏

 今回発売されたのは、ODAの“第5世代”に当たるエントリーモデルの「ODA X6-2 S」と、パフォーマンスモデルの「ODA X6-2 M」の2機種。

 X6-2 Sは、CPUに10コアXeon E5-2630 v4/2.2GHzを搭載し、メモリは最大384GB、NVMeストレージは最大12.8TBまで拡張可能、定価は242万7802円(初年度保守費用込み、税抜)。X6-2 Mは、同じCPUを2つ搭載したモデル(20コア)で、メモリは最大768GBまで拡張可能。定価は323万4202円(同)。

現行の「Oracle Database Appliance(ODA)」ファミリー

 今回の2モデルでは、中小企業や事業部門、地方拠点、開発環境などの小規模なDBワークロードをターゲットとしている。そのため、従来のODAではOracle Databaseの「Enterprise Edition(EE)」しか使えなかったが、X6-2S/2Mでは「Standard Edition(SE)」にも対応している。

 また、ODA独自のメリットとして、Oracle DB EEを選択する場合、使用するコア数ぶん(最小2コアから)のライセンスだけを購入できる「Capacity on Demand(CoD)ライセンス」にも対応している。他社製x86サーバーの場合、使用有無にかかわらず搭載コア数ぶんのライセンス費用がかかるため、スモールスタートする場合には初期購入金額に大きな差が出ることをアピールしている。

「Capacity on Demand(CoD)ライセンス」により、10コア搭載のODAでも、最小2コアぶんのOracle DBライセンスからスタートできる

 そのほかオラクルでは、導入作業が30~90分程度で完了する点、「Oracle Cloud」へのクラウドバックアップ/アーカイブやワークロードのクラウド移行が容易な点、同社ファイナンスプログラムを利用することで「月額5万5000円」(X6-2S+Oracle DB SE2、10ユーザーライセンス時の概算)から利用可能である点などを、ODAのメリットとして挙げている。

「ODAを通じて、エンジニアドシステムの“力”を中小企業や業務部門にも」

 発表会に出席した日本オラクル 執行役員 クラウド・システム事業統括の山本恭典氏は、すでに大企業向けには「Exadata」がベストセラーとなっているものの、それだけではすべての顧客ニーズをカバーできないと指摘。今回のODA 2モデルは、「中小企業や部門、拠点でもエンジニアドシステムの“力”を享受したい、というニーズ」に対応するものだと語った。

Oracle Database Applianceの特徴

 さらに山本氏は、ODAファミリーの特徴は「シンプル」「最適化」「手頃」という3つの点だと説明。加えて、他社製x86サーバーや、マイクロソフト「SQL Server 2014」とのTCO比較グラフを示し、トータルで大きなコスト差が現れると強調した。

ODAと他社x86サーバー+Oracle DBのTCO比較(オラクル調べ)。本体価格だけでなく、構築費用も大きく削減できることを強調した

 また日本オラクル 取締役 代表執行役社長兼CEOの杉原博茂氏は、国内におけるODAの導入事例が、7月時点で「22都道府県」であることを明かした。これを全47都道府県にまで拡大することが、日本オラクルとしての目標だという。

 パートナーとしてゲスト登壇したアシスト 代表取締役社長の大塚辰男氏は、2012年のODA取り扱い開始以降、これまでに100台超を販売してきた実績を語り、今回の新ラインアップ追加を機に、2017年度には累計で150セットを販売したいと語った。

アシストがこれまで販売してきたODAの導入事例

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