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車載システムが触覚インターフェースで各種情報を通知

独ボッシュ、7%低燃費になるインタラクティブなアクセルペダル技術を発表

2016年02月03日 18時10分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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ハイブリッド技術が普及した現在では、アクセルペダルを踏まないことによって回生ブレーキでバッテリーを充電するため、燃費に大きく影響しそうだ

 独ボッシュは2月1日、「アクティブ・ガス・ペダル」と呼ばれる新技術を開発したと発表した。車の各種状態をドライバーに通知する新インターフェース装置だ。

 アクティブ・ガス・ペダル(アクセルペダル)は、ペダルが振動することによってドライバーの足の裏に通知するしくみ。エンジンがノッキングしそうな際や過回転になりそうな場合、警告として振動するもののようだ。

単にエンジン回転数や車速といった低燃費走行だけでなく、最近の自動車技術らしく各種外部センサーやクラウドなどの情報を統合する点が大きい

 また、車載システムと連動して必要以上の加速操作(ペダルの踏み込み)や前車との車間距離が詰まり過ぎの場合、前方にカーブがあるときに減速を促すなどの通知機能を持つ。ボッシュでは、この技術を用いることで燃費は7%向上するとしており、エコ・ドライブの役に立つことをアピールしている。

 バイブレーションを用いた通知システムは各社が研究を進めており、決して目新しいものではない。日産では、ペダルの踏み込みが重くなってエンジンの吹かしすぎを警告する「ECOペダル」(インフィニティなど高級車に採用)がすでに実用化されている。

 とはいえ、ヘッドアップディスプレイなどの視覚的な通知システムを、いかにドライバーの視界のじゃまにならないように実現するかという点では、触覚インターフェースは注目に値するかもしれない。

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