独ボッシュは2月1日、「アクティブ・ガス・ペダル」と呼ばれる新技術を開発したと発表した。車の各種状態をドライバーに通知する新インターフェース装置だ。
アクティブ・ガス・ペダル(アクセルペダル)は、ペダルが振動することによってドライバーの足の裏に通知するしくみ。エンジンがノッキングしそうな際や過回転になりそうな場合、警告として振動するもののようだ。
また、車載システムと連動して必要以上の加速操作(ペダルの踏み込み)や前車との車間距離が詰まり過ぎの場合、前方にカーブがあるときに減速を促すなどの通知機能を持つ。ボッシュでは、この技術を用いることで燃費は7%向上するとしており、エコ・ドライブの役に立つことをアピールしている。
バイブレーションを用いた通知システムは各社が研究を進めており、決して目新しいものではない。日産では、ペダルの踏み込みが重くなってエンジンの吹かしすぎを警告する「ECOペダル」(インフィニティなど高級車に採用)がすでに実用化されている。
とはいえ、ヘッドアップディスプレイなどの視覚的な通知システムを、いかにドライバーの視界のじゃまにならないように実現するかという点では、触覚インターフェースは注目に値するかもしれない。