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従来の自動車用窓ガラスに比べて5倍強くて30%軽い、車両軽量化に貢献

ゴリラガラス、ついに自動車業界に本格参入

2015年12月16日 16時43分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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ゴリラガラスの最初の導入はFord GT

 スマホ用カバーガラスなどで知られる米コーニングは12月15日、新型フォードGTに同社の「ゴリラガラス」が採用されたと発表、自動車用ガラスに本格参入する。

 フォードが2016年に発売する「Ford GT」に採用されたゴリラガラスはフロントガラスやリアウィンドウに採用。スマホなどのカバーと同様のゴリラガラスを最外層とする三層構造で、標準的な自動車用窓ガラスの5倍の強度を持ちながらも重量は30%以上軽く、5.4kg以上の軽量化に貢献するという。

リアウィンドウにも採用。V6エンジンを覆うような部分だけに特別に音響特性も踏まえた設計という

 コーニング製ガラスはスマホのカバーガラスのほか、テレビなどの液晶パネルや各種照明素材、電子機材など、さまざまな用途に採用されている。しかし自動車業界に関してはこれまで高級車のタッチスクリーンのカバーガラスとして用いられていた程度で、今回が初の自動車業界への本格参入となる。コーニングによると、ゴリラガラスは従来の自動車の窓ガラス重量を20~60%低減できるという。車重が大きく燃費に影響するエコカーへの効果も高いと予想され、今後の普及が期待される。

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